2007-02-02 [長年日記]
λ. 秋学期修士最終試験
中高の入試と被っていたので朝バスは凄い状態になっているのではないかと思ったが、8:40〜9:00ごろには空いていた。受験生はもっと早い時間だったのかな。
発表ではPowerpointの発表者ツールが使えずに焦ったが、発表時間の調整は発表練習の時よりもうまく行っていた。不思議だ。そして、質疑応答もそれなりにうまくこなせた。人事は尽くしたし、あとは天命を待つだけ。
発表スライド:
λ. Haskellと高階論理の土台は異なるか?
宮本の日記(仮)のGHCは気色悪いという話に関して。コメントとして書こうと思ったのだけど、色々と書き足しそうなので、こっちに書く。
∀x. (a → b → x) → x
が a ∧ b
と同型になることは通常パラメトリシティを用いて示されるが、Haskellのような言語ではパラメトリシティは完全には成り立たない。また、高階論理であってもパラメトリックでないモデルを考えれば両者は同型にはならないのではないかと思う。
次に ∀a,b. a → b
という型を持つ閉項が存在するという話について。全ての型に対して不動点演算子 fix が存在する言語では、全ての型が閉項 fix(λx. x) を持ち、論理体系としては矛盾した体系になる。それゆえ、不動点演算子はパラドキシカル演算子と呼ばれることもある。
Haskellのように再帰的定義が自由に行える言語では fix f = f (fix f)
によって不動点演算子を定義でき、論理体系として解釈すると矛盾した体系になっている。通常の論理では無矛盾であることが基本なのに対して、通常のプログラミング言語は論理体系としては矛盾していることが前提なため、ある意味「土台」が異なっていると言えると思う。
その点に関して、A note on inconsistencies caused by fixpoints in a cartesian closed category (20061110#p01参照) では「The results indicate the different nature of domain theory and set=topos theory or, in other words, that programming requires other foundations than even a constructive set theory.」と述べられていたりする。
また、この話については「自己言及の論理と計算」 (20030629#p03参照) は非常に面白く書けていると思う。
この辺りの話は結構面白く、幾らでも書けそうな気がするけど、とりあえずこの辺りで。
(2/5 追記) seqとパラメトリシティ
seqとパラメトリシティの話は知ってはいました(20050315#p03)が、面倒だったので触れていませんでした(それにseqが存在しなくともパラメトリックでないモデルを作ることは出来るはずだし)。そしたら早速指摘が。
- sumiiさんのseqとパラメトリシティ
- KeisukeNakanoさんのパラメトリシティとseq
今回の話の個人的な収穫は以下の点。Pittsのアプローチには詳しくないため、TT-closedness は admissibility と同じようなものだと思っていたが、KeisukeNakanoさんによれば「TT-closed は admissibility より強すぎる」とのこと。うーむ……
2007-02-03 [長年日記]
λ. えむ すくらんぶる (18禁)
——気持ちよくなりたかったら、あたしの犬になりなさい!——
退屈な学園生活を送っていた麻宮ハルカは、ジュンを使って楽しもうと考えていた。ハルカを始めとするUFO団の女三人衆は、ありとあらゆる手を使ってジュンを陥れ、脅迫・調教し、我が物にしようと企む。
ふいた。
λ. Functional Logic Languages: Basic Concepts and Operational Semantics by Michael Hanus
を読んだ。<URL:http://d.hatena.ne.jp/m-a-o/20070128#p4>より。
関数論理型言語の実行モデルってこんなに興味深い話だったのね。
ただ、実行モデルはともかく、背景にある哲学というか原理はどうなのかね。 私の認識では、関数型言語は証明をプログラム、証明の簡約を計算とする言語であり、論理型言語は証明の探索を計算とする言語である。関数論理型言語はどうなのだろうか? 関数が導入されているだけで、基本的には論理型言語なのではないかという気もする。
2007-02-05 [長年日記]
λ. 大人の常識力トレーニングDS
これまで少しばかり非常識な存在だったので、常識を身につけようと購入してみた。社会人にもなることだし。
最初の診断の結果は7問正解*1で常識力指数59。なんだ、わりと常識的じゃん、俺。でも、苦手ジャンルは「礼儀」で、これは予想通り。
*1 一問暗算が間に合わなくて落した問題があるのが悔しい
λ. 研究会最終発表
せっかくDSを持っていったのに、ピクトチャットするのを忘れてた。 しょぼーん。
打ち上げ
- コスプレはするもんじゃない、させるものだ
- 藪をつついたら萩野先生が
- 大学教授は社会人なのか?
2007-02-07 北方領土の日 [長年日記]
λ. 『美しい国へ』 安部晋三
を読んだ。 案外良かったし、安倍首相の「こうしたい」という気持ちはわかる感じ。
読んでいて良くわからなかったのは天皇の国事行為に関する p.105-106 の以下の記述。「天皇に規定されているわけではない」というのは……
各国大使は、日本に赴任すると、皇居で行われる信任状棒呈式に臨む。東京駅もしくはホテルから、宮内庁差し回しの自動車か、馬車で参内するのだが、大抵の大使が馬車を選ぶそうである。棒呈式では、天皇が信任状を受け取られ、さらに外務大臣に授けられる。このときをもって大使が着任したとみなされるのである。
奥ゆかしい行事だが、法的裏付けは、憲法第七条九項の《外国の大使を接受すること》であり、天皇に規定されているわけではない。信任状を受け取るのは総理大臣でもよかったが、天皇の役割としたのは、占領下の吉田茂総理の英断だったといわれる。
あと、「年金は実はお得」という話については、割引率を考えず、異時点間の金額を単純に比較してるため、説得力に欠ける。
λ. ID3タグをCP1251から変換
пропагандаのオフィシャルサイトからMP3ファイルをダウンロードしてきたのだけど、ID3タグがCP1251で書かれていたらしく、iTunesのライブラリに追加したら文字化けしてしまった。仕方ないので簡単なスクリプトで直してみた。
iTunesからデータを取得する際に、CP1251の文字列をCP932(≒SHIFT_JIS)として扱ってUnicodeとの間で一度変換してることになるので、本当は何かまずい気がするが、動いているのでとりあえず気にしないことにする。
require 'win32ole' require 'iconv' def conv(track, key) WIN32OLE.codepage = WIN32OLE::CP_ACP s = track[key] s = Iconv.conv('utf-8', 'cp1251', s) WIN32OLE.codepage = WIN32OLE::CP_UTF8 track[key] = s end itunes = WIN32OLE.new('iTunes.Application') itunes.selectedTracks.each{|track| begin ['Artist', 'Album', 'Name'].each{|key| conv(track, key) } rescue => e puts e.inspect end }
【追記】 やはり、まずかった。 CP932として正しくないバイト列があった場合には変換がうまくいっていなかった。データをWIN32OLEを使ってiTunesから取得するのではなく、MP3ファイルのID3タグから直接読まないとまずいか。 id3libをラップした拡張ライブラリが幾つかあるのでそれを使おうと思ったが、cygwin版のrubyだとrequireした瞬間にrubyが落ちるっぽい。
仕方ないのでID3iconvというツールでMP3ファイルを直接変換した。 「java -jar ID3iconv-0.2.1.jar -e CP1251 *.mp3」などとする。 他には ID3Uni というのもあるようだ。
2007-02-08 [長年日記]
λ. iGain
iGain は、iTunes/iPodで再生する音楽の知覚音量均一化を行うWindowsソフトです。
複数のCDからリッピングした音楽ファイルをiTunesやiPodでランダム再生していると、曲が変わるごとに音量が大きくなったり小さくなったりして、その度に手動で音量を変更するはめになります。これは、CDによって記録されている音楽の音量が大きく異なることが原因です。一般的に、古いCDの曲は音量が小さく、新しいCDの曲は音量が大きくなっているようです。
iGainは、様々な音量を持つ音楽ファイルを解析し、各曲が同じくらいの大きさに聞こえるようにiTunesの音量調整値を設定します。解析アルゴリズムは人間の聴覚特性を考慮したものですので、単純な音声信号の大きさによる調整よりも良い結果になります。
音量の均一化をした方が良いと聞いたので、試してみる。
2007-02-09 [長年日記]
λ. 「健全」発言について
また野党は騒いでいるけど、毎日新聞の「柳沢厚労相:「結婚し、子ども2人以上希望が健全」 記者会見で発言、新たな波紋 」という記事に載っている要旨を読む限りでは、これもそんなに問題になる発言には思えない。一方で、雇用状況と婚姻状況の相関に言及している点は評価できる点だと思う。
柳沢伯夫厚生労働相の6日の記者会見での主なやり取りは次の通り。
- (記者)
- 少子化対策は女性だけに求めるものなのか、考えはいかがか。
- (厚労相)
- 若い人たちの雇用形態が、例えば婚姻状況などに強い相関関係を持ち、雇用が安定すれば婚姻率も高まるような状況なので、まず若者に安定した雇用の場を与えていかなければいけない。また、女性あるいは一緒の所帯に住む世帯の家計が、子どもを持つことで厳しい条件になるので、それらを軽減する経済的支援も必要だろう。もう一つは、やはり家庭を営み、子どもを育てることには人生の喜びのようなものがあるという意識の面も若い人たちがとらえることが必要だろう。そういうことを政策として考えていかなければならない。他方、当人の若い人たちは結婚をしたい、それから子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけだから、本当にそういう若者の健全な、なんというか希望というものに我々がフィットした政策を出していくことが非常に大事だと思っている。
2007-02-10 [長年日記]
λ. RHG読書会::東京 入門JavaScript
Node#nodeTypeの値は通常は Node.ELEMENT_NODE 等の定数値と比較すると思っていたが、この本ではこれらの定数値ではなく即値と比較している。 調べてみると、これらの定数値は DOM2 Core の ECMA Script Language Binding では定義されているが、 DOM1 の ECMA Script Language Binding では定義されてない。
Rubyについて Part 25 (気にしてますか?GPL混入 の「bisonからraccにGPLが伝搬するのでは」という話(589がまとまってる)に関する議論は良くわからんなぁ。 592の 「(アイディアや)アルゴリズムには著作権は及ばない」 「実際にコードレベルで引き写したと思われる部分を出せ」 が結論でよいと思う。 著作権の及ばない範囲の話であれば、GPL等のライセンス契約によって許諾を受ける必要はないのだから、GPLが「派生物」をどのように定義していようと関係ない。
2007-02-11 紀元節 [長年日記]
λ. ILとLTLのF
PTQで使われている内包論理 IL では、Fφ という論理式は「それ以降ずっとφが成り立つ」という意味。一方、LTL では Gφ が「それ以降ずっとφが成り立つ」という意味になり、Fφ は「それ以降いつかφが成り立つ」という意味になる。 ちょっと紛らわしいと思った。
λ. About Schmidt
λ. 早い話が:星くずのブーメラン=金子秀敏
「あれ? MDで撃墜した場合にデプリって発生したっけ? 仮にそうだとしても随分偏った主張だなぁ」と思っていたが、やはりデプリにはならないようだ。
しかし、軌道速度やら宇宙速度やら、もう「そんなものもあったなぁ」という感じなのが悔しいなぁ。物理の教養が欲しい。
2007-02-12 [長年日記]
λ. 『FREAKONOMICS -- A Rogue Economist Explores the Hidden Side of Everything』
1. What Do Schoolteachers and Sumo Wrestlers Have in Common?
州標準テストの成績評価を教師の評価とリンクさせることが教師にズルをするインセンティブを与えるという話と、相撲の勝敗構造が力士に八百長を行うインセンティブを与えるという話。 どちらについても実データを分析することで、実際にそれらが行われていたことを裏付けている。
これまで相撲には興味なかったのだけど、八百長の話を読んで相撲に興味がわいてきた。 相撲協会が八百長の存在をどんなに否定しようとも、この分析結果を見る限りでは八百長が行われていたことは疑いようがないように思える。ならば、相撲協会は八百長の存在を単に否定するのではなく、八百長のインセンティブを生じにくい制度に制度を変更するべきではないかと思う。 もっとも、この本には実際のデータや分析手法の詳細は載っていないので、詳しくは、参考文献の Winning Isn't Everything: Corruption in Sumo Wrestling を読むべきか。
あと、Paul Feldman のベーグルの話も面白い。
関連
- Freakonomics Blog
- 著者らのブログ。
- Freak-Freakonomics
- ルビンシュタインの書評。『ヤバい経済学』よりもヤバい書評 - Economics Lovers Live と Freak-Freakonomics - Economics Lovers Live より。
λ. レッツゴー!陰陽師 PV
元のゲームは知らないけど、これは耳に残るな。
【追記】 ファンの作品かと思っていたら、違ったらしい。 「陰陽師」はなぜ削除されなかったのか - "豪血寺"サントラCDが発表
2007-02-13 [長年日記]
λ. 満期前に解約した方が得な定期預金
ある定期預金を満期日前に解約したほうが良いという話を聞いた。 どういう話かというと、解約時には中途解約利率が預け入れ日にさかのぼって適用されるのだが、金利の上昇により定期の利率よりも中途解約利率の方が高くなってしまったということらしい。 一般的な話かどうかはわからないが、歪んでるよなぁ。
2007-02-14 [長年日記]
λ. 関数論理型言語Curryを試してみる
Haskellでパーサを書く時に面倒な点 で書いたようなこともあり、最近、関数論理型言語に興味がわいている。色々な人が試しているので、私も試してみる事に。処理系は他の人が試しているZincではなく、Münster Curry Compilerを選んでみた。Zincは最新版1.02のリリースが2004-12-07で、あまりメンテナンスされていなそうだったので。
choose
インストールして早速 <URL:http://d.hatena.ne.jp/m-a-o/20070205#p2> に書いてあった chooseを試してみたのだが……
-- Choose.curry choose x y = x choose x y = y
% cyi Choose.curry _____ __ __ / ___/ | / _ Muenster Curry Compiler / / | / | | Version 0.9.10, Copyright (c) 1998-2006 / /___ / / | | \____/ /_/ |_| Type :h for help > let x = choose 0 1 in x - x [Compiling ...] 0 | 0 > choose 0 1 - choose 0 1 [Compiling ...] 0 | -1 | 1 | 0
……これはやっぱりキモイよ。 後者で「-1」や「1」が答えに含まれるということはchooseは関数になっていないということだし、参照透明でもないということじゃん。
が、実行メカニズム的には仕方ないんだろうな。 オーバーラップしたパターンを禁止するならともかく、オーバーラップしたパターンを許す場合に関数的に振る舞うように実装するのは現実的でない(もしくは不可能)だと思う。
パターンマッチで単一化は起らない?
> let x free in if x then x else x [Compiling ...] Suspended > let x free in case x of True -> x; False -> x [Compiling ...] Suspended
「True | False」が結果になるとばかり思っていたので、意外だった。
しかし、以下のように関数を介した形にしたところ、Suspendedにならなくなった。
ifte :: Bool -> a -> a -> a ifte True x _ = x ifte False _ y = y
> let x free in ifte x x x [Compiling ...] {x = True} True | {x = False} False
関数引数におけるパターンマッチとcase式でのパターンマッチとでは振る舞いが違うのね……。これは何故こうなっているのだろう?
非決定性
上では「実行メカニズム的に仕方ないんだろうな」と書いたが、標準ライブラリに Success.choose :: [a] -> a
やら Combinatorial.permute :: [a] -> [a]
みたいなのがあるのを見ると、非決定的・非関数的な振る舞いを積極的に利用するのがCurryのスタイルのようだ。やっぱり関数型言語よりも論理型言語っぽいな。
パーサー
<URL:http://web.sfc.keio.ac.jp/~mukai/2006-langsem/06-dcg-feature.pl>を真似てみる。
import Parser data Person = First | Second | Third data Number = Singular | Plural s = let person free number free in n person number <*> v person number n :: Person -> Number -> Parser String n First Singular = terminal "I" n First Plural = terminal "we" n Second _ = terminal "you" n Third Singular = terminal "he" n Third Singular = terminal "she" n Third Singular = terminal "it" n Third Plural = terminal "they" v :: Person -> Number -> Parser String v First _ = terminal "run" v Second _ = terminal "run" v Third Singular = terminal "runs" v Third Plural = terminal "run"
> s ["he", "runs"] [Compiling ...] [] > s ["he", "run"] [Compiling ...] No solution
2007-02-15 [長年日記]
λ. 著作権難しい (><)
ある同人作品のREADMEファイルに以下のように書いてあることに気付いた。
本作品、および本作品に収録されたデータの単体もしくは全部を、無断で複製、転載、販売することを禁止します。定型文で申し訳ありませんが、一応のお約束ということで…(苦笑)
しかし、これはインストール時およびプログラムの実行時においても一切表示されず、同意しなくても遊ぶことが出来る。では、この文言はどのように考えるべきか?
同意した記憶はないのだが、シュリンクラップ契約と考えるべきだろうか? ただ、もしそうだとすると困ったことになる。 「著作権の制限」の一つとして、プログラムの著作物の複製物の所有者による複製等(著作権法第47条の2第1項)があり、通常はプログラム著作物の複製物の所有者は利用に必要と認められる限度において当該著作物を複製することが可能なのだが、この規定は強行法規ではなく任意法規として解されるため、契約の方が優先される。 そのため、自分のマシンにインストールすることすら契約違反となってしまう。
流石に、そのようなことを作者が望んでいるとは考えにくいが、その他の「著作権の制限」、例えば私的使用のための複製(著作権法第30条)についてはどうだろうか?
……とかちょっと思ったのだが、まあREADMEファイルに書いてあるくらいで契約を結んだとみなせるわけもないと思うし、気にせず私的使用のための複製を行うことにした。具体的にはこの作品のBGMをiPodで聴きたいと思ったのだった。
しかし、こういう変なことが書いてあると、著作権とかに詳しくない私のようなプレイヤーは困惑してしまうよ。「Japanese Only」や「リンクフリー」等の恥ずかしい表示と同じで、ちゃんと理解せずにコピペするのは良くないと思った。
λ. PageDefragでページファイルのデフラグ
最近マシンが重いのは、ページファイルが断片化してるからではないかと思い、PageDefrag でデフラグしてみた。 c:/page.sysは1GBで62個に断片化されていたのが、断片化を解消することが出来た。こころもち軽くなったような気がする。
2007-02-17 [長年日記]
λ. anarchy golf
激しく今更だが、anarchy golf に少し手を出してみる。 与えられたお題のプログラムを如何に短く書くかを競うだけなのだが、これがなかなか楽しい。5行でテトリスを書いたりしている人の気持ちが少し分かった気がする。
しかし、みんなコード短すぎ。ちょっと頭がおかしいんじゃないかと思う(褒め言葉)。例えば、eを100桁表示する問題 だと、今のところ私は以下のような素朴なプログラムしか思いついてなくて、これで66バイトなのだが、Haskellでのトップが42バイトで、全体のトップはRubyの32バイト。 むー、手も足もでないかも。
import Ratio main=print$round$sum$[10^100%x|x<-1:scanl1(*)[1..99]]
【追記】
1:scanl1(*)[1..99]
よりも scanl(*)1[1..99]
と書くべきだった。
その方が美しいし、2文字短い。
ψ [1..100]>>=pen [ずるいですが(36は後出しのつじつまあわせ) main=print$36+sum(scanl(div)(10^100..]
ψ さかい [ああ、なるほど。これは酷い(笑 整数で計算したときの誤差はもっと大きいと思い込んでたけど、考えてみればこの程度だよな..]
ψ mao [整数で計算しても main=print$foldr1(\x y->10^100+div y x)[1..90] だと..]
ψ [1..100]>>=pen [大変なことに気づきました。e表示問題の sample output は実は101桁です!(笑)]
ψ さかい [反応が遅くなりました。 >maoさん なるほどー。 そんな手もありましたか。 >[1..100]>>=penさん..]
2007-02-19 [長年日記]
λ. 札幌へスキーに
明日から札幌へスキーしに行く予定。 スキーは初めてなので楽しみ。
λ. 液晶保護フィルム
去年の2006-01-29に買ったデジカメ用液晶保護フィルムがipod nanoから剥がれかけていたので、またダイソーでデジカメ用液晶保護フィルムを買って、張り替えた。ただ、今回は1.5インチのがなかったので、フリーサイズのものを買ってきて、サイズに合わせて自分でカット。
2007-02-20 [長年日記]
λ. スキー初日
スキー場に到着。30分くらいエッジの使い方や歩き方を教わった後、ゴンドラで一番上まであがり、ボーゲンというのを教わりながら、初心者用のメルヘンコースを2時間くらいかけて降りた。ボーゲンである程度滑れるようにはなったが、何かのきっかけでスピードが上がってしまうと、自分では減速できず、ひたすら加速する一方で、非常に怖かった。加速しまくった後は、派手にこけて転がりまわる。
転びまくったが、スキー楽しい。
夜
あろはさん企画であろはさんとsumimさんと合流し、たじま屋で食事。その後katsumushiさんとも合流し、いのこ家へ。
- Genesisでニューロンの活動をシミュレート
- 正しい敬語→目上の人にお願いしてはいけない
- NG: 首相、塩をとっていただけないでしょうか?
- OK: 首相、塩を……
- パスモ = パスネット・モア
あと、すすきのの泡の出るお風呂屋さんに連れて行かれそうになりますた(笑
2007-02-21 [長年日記]
λ. スキー二日目
朝起きたら、腰の辺りが筋肉痛。 重心のコントロールには、脚と上体の接合部とその周りに負担がかかるということなのだろうか。この筋肉は……中臀筋?
今日は曲がり方を主に教わった。 曲がり方は、エッジの利かせ方を変えるというのもそうなのだが、個人的な理解としては単に「外周になる方の脚を前に出せば曲がる」というもの。姿勢を変えるだけで勝手に曲がっていってくれるのが楽しい。あと、曲がれるようになった結果として、減速もしやすくなった。
初心者向けのメンヘルメルヘン(Märchen)コースはゆっくりだけどあまり転ばずに滑れるようになった。昨日はメルヘンコースを降りるのに2時間くらいかかったが、今日は40分弱くらいで滑れた。
中級者コースはまだまだ無理。
靴を脱いだら、向こう脛が痛かった。
それから、スキー場の全て(?)の店舗でEdyが使えるのが便利だった。
夜
Wii楽しい。
2007-02-22 竹島の日 [長年日記]
λ. スキー三日目
今日はいきなりエコーコース〜スイングコースというルートに連れて行かれたのだが、スイングコースの28°の斜面が怖すぎる。
メルヘンコース、ファミリーコースは問題なく滑れるようになった。 今日はメルヘンコースを滑るのに大体20分弱。
夜
Wiiで「エキサイトトラック」と「みんなのWii」をやった。
2007-02-25 [長年日記]
λ. 第二十六回圏論勉強会
新しいテキストは Andrea Asperti と Giuseppe Longo の Categories, Types, and Structures に。図式が汚いというが、Topology via Logic も相当酷かったので、あまり気にならない。
なお、『圏論ファイナンス工学入門』を皆で執筆するという案は残念ながら却下でした :-P
λ. 遺伝子にデータを保存!? 驚異の生きるメモリーがTTCKで誕生
おぉ。SFや漫画の世界で見かけるアイディアが実現しちゃうんだねぇ。すごい。保存期間は「数百年から数千年に渡って保存できる可能性」かぁ。洞窟の壁に刻んだりするのとどっちがもつのかな。あと、「品種改良した植物のライセンスを、電子署名として植物そのものに保存する」という発想に感動した。
ψ たけを [>『圏論ファイナンス工学入門』を皆で執筆するという案は残念ながら却下でした :-P - 誰も「量子ファイナンス工学..]
ψ m-hiyama [今度、「量子ファイナンス工学入門」を持って行けばいいのかい?]
ψ タナカコウイチロウ [お調子者です。 皆で執筆するという状況を作るには、 条件a:皆が「量子ファイナンス工学入門」をちゃんと読む。 であれ..]
ψ さかい [おお、これで問題解決!?]
ψ たけを [>檜山さん 大 歓 迎 です。お待ちしております。 とはいえ、このままだと「量子ファイナンス工学入門勉強会」になっ..]
ψ arino [量子ファイナンス工学入門勉強会の参加受付はここですか?(ぉ]
ψ さかい [ここ……なのかなぁ。 まあ、量子ファイナンス工学はともかくとして、圏論勉強会には気が向いたらお気軽にお立ち寄りくださ..]
ψ arino [圏論勉強会ですか。 面白そうですが、集合論の復習くらいからやらないと手が出なさそう(^^;]
ψ さかい [いやいや、大丈夫だと思いますよ。 そもそも Categories, Types, and Structures は有..]
ψ arino [おー、あの本ですか。 それは復習にいいかもしれず。 冷やかしがてら出てみようかなぁ。]
ψ さかい [一度直接お会いしてみたいですし、ぜひぜひ。]
2007-02-26 [長年日記]
学校に行く途中で銀行によって、キャッシュカードをICカードへ切り替えるための申し込みをしてみた。プログラム費の書類を出してきた。メディアセンターで本を借りようと思ったら、蔵書確認作業中のため目的のフロアに入れなかった。しょぼんぬ。
2007-02-27 [長年日記]
新しい眼鏡を作るために眼科に行って検眼してきた。それから、ずいぶん前から自転車のブレーキが常にタイヤに触れている状態になっていて走りにくいことこの上なかったので、いい加減自転車屋に持って行った。
λ. 君が代伴奏裁判の最高裁判決
判決。 まあ、当たり前の判決だと思う。
20060922#p01に書いたような職務命令の妥当性に加えて、以下に引用する部分が肝なのかな。
入学式の国歌斉唱の際に「君が代」のピアノ伴奏をするという行為自体は,音楽専科の教諭等にとって通常想定され期待されるものであって,上記伴奏を行う教諭等が特定の思想を有するということを外部に表明する行為であると評価することは困難なものであり,特に,職務上の命令に従ってこのような行為が行われる場合には,上記のように評価することは一層困難であるといわざるを得ない。
λ. (√3)sin(x) - cos(x) = 1
「方程式 (√3)sin(x) - cos(x) = 1 の解を 0≦x<2π の範囲で求めよ」みたいな問題について質問されたのだが、高校数学はすっかり忘れているので、即座には答えられなかったのだった。これを読んでいるあなたは即座に解ける?
ψ yaizawa [よく「左」と言われているσ(^^;でさえ妥当な判決だと思いますた.< 最高裁判決]
2007-02-28 [長年日記]
λ. ディパーテッド (The Departed)
を観てきた。 こういった頭脳戦みたいなのは大好き。 ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)よりはコリン・サリバン(マット・デーモン)に感情移入して観ていたのだが、コリンが役割をあっさりとこなしてしまっている点は若干不満。表向きの警察の行動に、真の目的を如何に織り込んでいくか、その困難さと危うさが観たかったのだな。
λ. るびま 0018 号
後で読む。 存在意義はあると思うけどなぁ……
ψ ささだ [あれ,なにやってん?]
ψ さかい [いわゆる最終口頭試験(?)として修士論文の発表してました。 そういうのって普通ありますよね?]
ψ ささだ [ああ,なるほど.私の知っているところでは修論審査・諮問などと聞くな.気が変わって,なんか次へ進むのかと思った>試験 ..]
ψ とくえ [おつかれ。 昨日は、あの後は残留して準備してました。発表は楽しかったです。]
ψ さかい [あれから残留したのかー。おつかれー 僕も発表は楽しかったです。 結構緊張はしたけど (^^;]
ψ 宮本 [Haskellの型についての補足をありがとうございました。さかいさんのエントリーを参考に、当方でもこの件について記事..]
ψ KeisukeNakano [はじめまして.「TT-closedはadmissibleより強い条件」ということについては,M. Abadiの「TT..]
ψ さかい [参考文献をありがとうございます。 近いうちに読んでみようと思います。]