2006-10-06 [長年日記]
λ. Representing Cyclic Structures as Nested Datatypes by Makoto Hamana (浜名 誠), Neil Ghani, Tarmo Uustalu and Varmo Vene
を読んだ。de Bruijn encoding のテクニックを一般化して、循環的なデータ構造を nested data type として表現する話。循環にのみ着目して共有については扱っていない。代数にするのは自明なのに、余代数にするにはコンテキストの概念が必要になるのが、少し不思議に感じた。
【2007-08-25追記(2006-10-02に追記しようとして忘れてた内容)】 循環的データ型の余代数的な位置づけを考えた。 FinSetを有限集合だけに制限したSetの部分圏とする。
- FinSetには有限のダイアグラムの余極限が存在する
- FinSetはcowellpowered
- FinSetではhom-setは常に有限
Adámekらの議論から、FinSet∞ (= free cocompletion of FinSet w.r.t. for all finite colimits) には、F: FinSet→FinSet を拡張した ω-accessible (finitary) な関手 F∞: FinSet∞→FinSet∞ の終余代数が存在する。 この終余代数で循環的なデータ型を解釈出来るはず。
【追記】 ……というような話をもっとちゃんとしたのが、Monads of coalgebras: rational terms and term graphs に載っているような気がする。
λ. 「真紀子節」炸裂も空回り 安倍首相、冷静にかわす 衆院予算委
衆院予算委で田中真紀子氏が外交を色々と批判しているのをテレビで見ていたが、「あなたが外務大臣だったとき何をしたよ?」と心の中でツッコミをいれたのは私だけではあるまい。
参考: Wikipedia:田中真紀子
へー、安田さん、萩野研出身なんですか。
しかし同じ事象を朝日が書くとこうなる。<br><br>「パパの靴で右へ右へ」 真紀子議員、首相と初顔合わせ<br>http://www.asahi.com/politics/update/1006/007.html
>rpfさん<br>そうですよー<br>http://www.tom.sfc.keio.ac.jp/~kinuko/<br><br>>小熊さん<br>朝日は外交の話には一切触れてないんですね。<br>どのような評価をするかはともかく、そういう議論があったということ自体は書くべきでしょうに……