2007-09-30 [長年日記]
λ. x < y と ∃z. S(x+z)=y
論理と計算のしくみ(萩谷 昌己/西崎 真也) の算術と不完全性定理の説明では、不等号 x < y をプリミティブな関係として扱っていたが、何故 ∃z. S(x+z)=y の省略形とはしなかったのだろうか?
【追記】 OCaml-Nagoya飲み会で話題になったので補足しておくと、x < y と ∃z. S(x+z)=y とが同値であることは証明可能(のはず)。
λ. ヨハネスブルグのガイドライン
「ヨハネスブルグのガイドライン」というのが面白いと聞いて、検索したら <URL:http://d.hatena.ne.jp/hagex/20050329> がひっかかった。 どこまで本当か知らないけど、ここでワールドカップやるのね。凄いなぁ。
あーなんか面白そうなタイトル。<br>よかったらレビュー詳しく書いて。
詳しいレビューかぁ……<br>そういうのは苦手だけど、とりあえず全体的な感想を。<br><br>この本は述語論理や不完全性定理などの論理の基礎から、様相論理や時相論理の話や、ラムダ計算と型理論の話など、計算機科学に関連する数学がよく纏まっていて良いですよ。<br>個々のテーマについてはもっと良い本は幾らでもあると思うけど、まとまっているのがこの本の最大の利点だと思う。<br><br>同じような位置づけの本は、日本語だと小野寛晰先生の『情報科学における論理』くらいでしょうか。<br>『情報科学における論理』も真面目に読んでないので、あまり比較は出来ないけど、やはり『情報科学における論理』がロジシャンの視点で書かれているのに対して、『論理と計算のしくみ』は計算機科学者の視点で書かれてるなぁ、という印象。<br><br>あと、個々の内容は萩谷先生のページで講義資料やメモとして公開されていたものも多いです。