2001-07-12
λ. Gimp-Ruby
敵を知り己を知れば百戦危うからず
と言うし、ライバル達を少し覗いてみた。Python-Fuだと、「layer.name = "hoge"」と書けるのに、Ruby-Fuは「layer.set_name("hoge")」としか書けなくて悔しかったので、Ruby-Fuでも出来るようにした。具体的には、method_missingで「ほげ=」のように「=」で終るメソッドを検出したら、「gimp_クラス名_set_ほげ」というPDBの関数を呼ぶ事にして実現。
λ. ついでに、「?」で終るメソッドについては、「?」を取り去ったメソッドの結果を論理値に変換するようにした。PDBは、論理値を整数の0, 1で扱っていて困りものだったんだけど、これで比較的自然に扱えるようになった。
λ. さらに、setだけってのは非対象的でダサイので、getも出来るようにした。しかし、method_missingでこれをやるのは、やりすぎ気味だよ。
λ. 遭遇
岸先輩に大学で遭遇。それっぽい姿を見掛けたことが何度かあったんで、きっとそうだろうと思っていたら、やっぱりそうだった。
λ. デザイン言語総合講座 - データベース化された文化
今日は、
サブカルチャー史からの視点、ポストモダン社会の物語性の喪失とか、結構面白い話ではあった。「データベース」のもとに個別化された消費。 スノビズム vs 野獣系。物語の喪失は、コミュニケーションをプロトコル化して、作家性やメッセージの介在する余地を奪う。「大きな物語」を持たない人々に倫理をどう説明するか? 「何故人を殺してはいけないのか」
とはいえ、せっかく東浩紀なのだから、「知の欺瞞」的な科学や数学の濫用も披露して欲しかったな。:-P
λ. 最凶の週末
ぎゃふん。あまり考えないで、片っ端からこなしていくしかないか…。
2002-07-12
λ. 「プロジェクト総合講座A」の竹中平蔵の講演のビデオを見た。
僕が気になった点は以下の通り。
- 「日本の産業は80年代から既に産業競争力を失っていた」
(cf: Harvardのマイケル・ポーター(Michael E. Porter)と 一ツ橋大学の竹内弘高らが行った実証研究) - 「現在の財政赤字はどう考えてもサステイナブルではない」
(30兆円はGDPの約6%。こんな国は他に無い。 EUに加盟するにはGDPの3%以下に抑えなくてはならない。) - 「国債は将来世代からの借金」
λ. 自然言語論
意味解析実習レポート提出。
λ. 線形の理論
SAなのに最後の方の話はついていけてなかったり。うーむ。
λ. 今日の向井研
6/24に紹介した Subtyping and Inheritance for Categorical Datatypes に書かれていることを簡単に紹介しようと思ったのだけど、時間がなくて(co)algebraでデータ型が定義出来るという話だけしか出来なかった。
でも、割と興味を持ってもらえたようで、良い感じだった。
λ. 原始再帰であるということ、末尾再帰に変換可能ということは、等価?
「f x = f (x + 1)」みたいなアホな関数って、末尾再帰的であって原始再帰的でないような関数の例になったりしないかな。それとも、これは単に定数⊥が値の原始再帰的関数とみなされるのかなぁ。
ψ Ts [こんにちは 補足されちゃってるTsです >(30兆円はGDPの約6%。こんな国は他に無い。 EUに加盟するにはGD..]
ψ さかい [> こんにちは 補足されちゃってるTsです どうもこんにちは。 Tsさんの日記はいつも興味深く読ませてもらっていま..]
ψ nobsun [停止する関数に限定した議論のつもりですが、「原始再帰」や「末尾再帰」の厳密な定義の中に停止するという条件がはいってい..]
ψ さかい [ああ、そうか。 原始帰納的関数(primitive recursive function)は 帰納関数(recurs..]
ψ さかい [あぅ。 > なので、以下のように変形して0の側から計算することで、 > 末尾再帰に変換することが出来ますよね。 >..]
2005-07-12
λ. 『さらば外務省!—私は小泉首相と売国官僚を許さない』, 天木 直人
λ. Yicho: A Combinator Library for Program Calculation
Yicho is a monadic combinator library for supporting declarative specification of program transformation in Haskell. The combinator library uses higher-order patterns as first-class values which can be passed as parameters, constructed by smaller ones in compositional way, and returned as values. As a result, our library provides more flexible binding than simple ones, and enables more abstract and modular description of program transformation. Our library is developed by Template Haskell, a meta extension to Haskell 98.
メモ。
ψ takot [ポメラ...]
2006-07-12
λ. 「モデル検証技術の応用」
千葉商科大学政策情報学部の大矢野潤氏の講演「モデル検証技術の応用」を聴いてきた。モデル検証(model checking, モデル検査)について色々と面白い話を聴くことが出来た。Lightweight Verification という言葉が少し印象に残っている。
2007-07-12
λ. foldl.com と foldr.com
foldl.com と foldr.com というサイトがある。 fold好きの人は、右派、左派に関わらずどうぞ。
<URL:http://lambda-the-ultimate.org/node/1395> で知ったのだが、そこでの議論はなんか微妙ものが多いな。
λ. Basic Spin Manual 日本語訳
Basic Spin Manual の Masateru Kawaguchi さんによる日本語訳。
4日で学ぶモデル検査 (初級編) (CVS教程 (1))(産業技術総合研究所システム検証研究センター)(読書記録)は「使い方」の説明がメインで、例題を解くために必要な部分以外についてはあまり解説されていなかった。 このマニュアルでは『4日で学ぶモデル検査』に欠けていた、SpinやPromelaの基礎について知ることが出来て良かった。 訳者のMasateruさんに感謝。
2009-07-12
λ. 第五十四回圏論勉強会
今日は圏論勉強会。
P. Selinger, “A survey of graphical languages for monoidal categories”の 5 Traced categories 付近かららしかったのだけど、前回欠席していたのと、前々回やったことをだいぶ忘れてしまっていたので、4.2 (Planar) pivotal categories を、4.1 (Planar) autonomous categories を読み返しながらやった。
Pivotal category の定義中で使われている (A⊗B)** ≅ A**⊗B** をどうやって導くのか分からず困った。 (A⊗B)* ≅ B*⊗A* を証明して、(A⊗B)** ≅ (B*⊗A*)* ≅ A**⊗B** とすれば良い。 (A⊗B)* ≅ B*⊗A* は
- ηB;(B*⊗ηA⊗B) : I → B*⊗A*⊗A⊗B と
- (A⊗εB⊗A*);εA : A⊗B⊗B*⊗A* → I
とが、exact pairing になっているので、right dual の一意性から言える。
一意性の話は、4.1 (Planar) autonomous categories の Remark 4.1 にある。
(B, h : I→B⊗A, e : A⊗B→I) と (C, h' : I→C⊗A, e' : A⊗C→I) が共にAの right dual の条件を満たすとすると、 と が逆になっているので、BとCは同型になる。
逆になっていることを証明するには、まず片方は
を
に変形して、h'とe'、hとeをキャンセルすればよい。もう片方も同じ。