=begin = 意味解析実習レポート 総合政策学部2年 酒井政裕 学籍番号: 70103970 選択した課題の番号: 0 == 単語辞書 (酒井政裕 固有名詞 nil '((concept = 自然人) (name = 酒井政裕) (gender = 男性))) (慶応一朗 固有名詞 nil '((concept = 自然人) (name = 慶応一朗) (gender = 男性))) (は 連用助詞 '((setuzoku taigen)) '(wa)) (医者 名詞 nil '((concept = 医者))) (銀行 名詞 nil '((concept = 銀行))) (に 連用助詞 '((setuzoku taigen)) '(ni)) (初給与 名詞 nil '((concept = 給与) (order = 初))) (命 名詞 nil '((concept = 命))) (を 連用助詞 '((setuzoku taigen)) '(wo)) (預け 語幹 '((katuyou 1-dan)) '((concept = 預ける) (agent wa) (object wo) (goal ni))) (た 助動詞 '((body ta) (katuyou tokusyu) (tail @3 @4)) '((aspect = 完了))) == 概念辞書 (概念 (SPECS もの 事象)) (もの (GENL 概念) (SPECS 具体物 抽象物)) (事象 (GENL 概念) (SPECS 動作)) (具体物 (GENL もの) (SPECS 人 資産)) (抽象物 (GENL もの) (SPECS 命)) (人 (GENL 具体物) (SPECS 自然人 法人)) (自然人 (GENL 人) (SPECS 医者)) (法人 (GENL 人) (SPECS 銀行)) (銀行 (GENL 法人)) (医者 (GENL 自然人)) (資産 (GENL 具体物) (SPECS 給与)) (給与 (GENL 資産)) (命 (GENL 抽象物)) (動作 (GENL 事象) (SPECS 預ける)) (預ける (GENL 動作) (CONSTRAINTS (AGENT 人) (OBJECT 具体物) (GOAL 人))) == 実行結果 >(load "initj") Loading initj Loading /home/ishizaki/nl1-00/contrsi.lsp Finished loading /home/ishizaki/nl1-00/contrsi.lsp CPARSE 概念辞書ファイル:condic.smp 単語辞書ファイル:dictj.smp リターンキーを押すとツリーを表示します。 概念 |--もの |--具体物 |--資産 |--給与(初給与) |--人 |--自然人(慶応一朗) |--医者(医者) |--法人 |--銀行(銀行) |--抽象物 |--命(命) |--事象 |--動作 |--預ける(預け) Finished loading initj T === (a). 酒井政裕は銀行に初給与を預けた。 1 tree |-*TOP* |-文 | |-連用修飾句 | | |-名詞句 | | | |-名詞 | | | |-固有名詞---酒井政裕 | | | | | |-連用助詞---は | | | |-文 | |-連用修飾句 | | |-名詞句 | | | |-名詞---銀行 | | | | | |-連用助詞---に | | | |-文 | |-連用修飾句 | | |-名詞句 | | | |-名詞---初給与 | | | | | |-連用助詞---を | | | |-文 | |-用言句 | |-用言句 | | |-用言 | | |-語幹---預け | | | |-助動詞---た | |-END---。 semantic analysis start?(y/n) ===>y ***SEMANTIC_REPRESENTATION*** (*RESULT*= ((預ける7 給与5 銀行3 自然人1))) 預ける7 CONCEPT 預ける AGENT 自然人1 OBJECT 給与5 GOAL 銀行3 ASPECT 完了 自然人1 CONCEPT 自然人 NAME 酒井政裕 GENDER 男性 給与5 CONCEPT 給与 ORDER 初 銀行3 CONCEPT 銀行 === (b). 慶応一応は医者に命を預けた。 1 tree |-*TOP* |-文 | |-連用修飾句 | | |-名詞句 | | | |-名詞 | | | |-固有名詞---慶応一朗 | | | | | |-連用助詞---は | | | |-文 | |-連用修飾句 | | |-名詞句 | | | |-名詞---医者 | | | | | |-連用助詞---に | | | |-文 | |-連用修飾句 | | |-名詞句 | | | |-名詞---命 | | | | | |-連用助詞---を | | | |-文 | |-用言句 | |-用言句 | | |-用言 | | |-語幹---預け | | | |-助動詞---た | |-END---。 semantic analysis start?(y/n) ===>y ***SEMANTIC_REPRESENTATION*** (*RESULT*= ((預ける15 命13 医者11 自然人9))) 預ける15 CONCEPT 預ける AGENT 自然人9 GOAL 医者11 ASPECT 完了 自然人9 CONCEPT 自然人 NAME 慶応一朗 GENDER 男性 医者11 CONCEPT 医者 命13 CONCEPT 命 no more NIL == 考察 (a)と(b)の違いは、(a)で預けている対象が「初任給」という文字通り預けら れるものであったのに対して、(b)で預けている対象は「命」という抽象物で あり、物理的に預けられるものではないという事である。 そこで、「預ける」の対象(OBJECT)を「具体物」に制約し、「命」を抽象物に 設定することで、(a)は意味解析に成功するが、(b)は「命」の部分が意味解析 に失敗するようにする事が出来た。 具体的には、(a)の「初任給」は「具体物」の下位概念であるため「預ける」 の「対象」の制約を満たすことができ、意味解析に成功するが、(b)の「命」 は「具体物」 の下位概念ではないため「預ける」の「対象」の制約を満たす ことが出きず、この部分の意味解析に失敗している。 この実験で、概念のスロットに制約をかけることで、構文的には正しくても意 味をなさないような文章を検出する事が出来ることが確認できた。 == 苦労した点や感想など * 今回は文法に関して悩むところが無かったので、特に苦労した点は無かった。 * 「自然物 <- 動物 <- 人間 <- 医者」というような概念階層は普通すぎて面 白みが無かったので、「自然人」と「法人」の共通の上位概念を「人」にす るなど、少々変わった概念構成にしてみた。 * 「預ける」対象の制約として、下位概念として「法人」等の概念もある「具 体物」を用いるのは適当では無いとも思ったが、とりあえずは便宜的なもの と割りきって、このようにした。 * 最初は「給与」の下位概念として「初給与」という概念を用意していたが、 途中で「給与」という概念だけを用意して、その属性として「初」を与えて やれば良いという事に気が付き、この方が応用が効くのではないかと考えた。 =end