2009-11-20 [長年日記]
λ. 自然言語をラムダ式で解釈する体系PTQのHaskell実装
Haskellナイトの Lightning Talk “Haskell Gong”で発表してきた。
今回の発表はタメになる話というよりは雑学的な話で、これを聞いて「へぇ」と思って、ちょっとでもモノの見方が変わってくれれば嬉しい。
なんでこういう発表をしたかという理由は2つ:
- 関数型言語は非常に論理的で秩序だっているのに対して、自然言語は非論理的で無秩序と思われがちだけど、実は自然言語にもきれいな構造があるということを知って欲しい。
- 関数型は現実世界から乖離した考え方だと思われがちだけど、そんなことはなくて、現実世界にも色々なところに関数型的なものがあるということを知って欲しい。その一例としての「自然言語」。
なお、元ネタである Richard Montague の“The Proper Treatment of Quantification in ordinary English”は1973の論文で、当時Lispは既にあったけど、MLやHaskellのような型付きの関数言語はまだ存在しなかった。ただ、型付きの関数型言語が普及した現在の方がむしろ彼のやったことは理解しやすいはず。
関連リンク
余談
余談ながら、このスライドが Slideshare の Hot on Twitter に一瞬だけ入っていて、ちょっと嬉しかった。
λ. Haskellナイト
(後で書く)
座談会は想像以上に面白かった。 また、cut-sea さんがHaskellを始めるきっかけのひとつが、LL Weekend での僕の「その場でどう書く」だったというのは非常に嬉しかった。