2009-11-10 [長年日記]
λ. “The Physical World as a Virtual Reality” by Brian Whitworth
うーん。確かに「情報」というのが物理法則のなかで本質的な役割を果たしているという話は色々あって、そういう話の延長として世界が一種のヴァーチャルリアリティとして実現されていると考えるのは自然とは思う。ただ、この人の言っている話って、あまりに安直なコジツケなんだよな。 質量の高い物体の周りで空間が歪曲するのは処理落ちのせいだとか、不確定性原理によってある2つの物理量の組み合わせを同時に観測できないのは、2つの属性が同じメモリを使っていたとしたら説明できるとかさ……。 あと、「観察者(observer)」に関する話とかも変だと思う。
そういえば、Programming the Universe が積読になってしまってるのを思い出した。