2009-01-10 [長年日記]
λ. インデックス投資ナイト
インデックス投資ナイトに参加してきた。
大恐慌がやってきた!?それでも動じない「インデックス投資家」とは何者か? インデックス投資とは?彼らは何を考えどんな金融商品を買っているのか? このイベントでは著名インデックス投資ブロガーや専門家に集まっていただき、 投資観や人生観をたっぷりと語っていただきます。 こんな時期だからこそ、人生設計やお金の事をもう一度考えてみませんか。
このイベントのことは@niftyプレゼント情報で偶然知り、「へぇ、えんどうさん、こんなこともやってるんだ」と思ってプレゼントに応募したら、当選してしまったのだった。 えんどうさんが司会してたからというのもあるだけろうけど、雰囲気的にはLLとかと似てて、分野は違えどその分野内での位置づけは似たようなものなのかと思った。Lightnight Talk もあったけど、スピーカーはみんな真面目で、特にネタ発表とかはなかったのは少し残念。
出演者の中で知っているのが竹川美奈子さんだけだったので、他の出演者の話には新鮮な意見が多く、面白かった。 たとえば、山崎元さんの「為替リスクを外国株に割り当てるから、外債には投資しない」という話とか。
ただ、バランスファンドは竹川さんは擁護していたけど、全体の中では微妙な位置づけっぽかった。 売る側としても売りやすいし、売り子も客も馬鹿にしてるとか。 ベストではないけど、とりあえずやってみるものという位置づけで、本来は中身が分かる商品の方が良いという感じ。
現在の状況については、誰の話か忘れたが「去年の進行というのは日本の90年代を早送りしたような感じ」に「なるほど」と思った。 また、今は投資のいいタイミングになる可能性があるという意見は共通していたように思う。
これだけはやってはいけない:
- 山崎さん
- アドバイスを貰った人から買ってはいけない。 銀行員の顔を見ないで使うのが銀行を使うコツ。 銀行でマトモなものを見たことがない。 風邪もうつされない。
- 竹川さん
- 商品選びから入るのは良くない。 期間・目的といった全体像から入って、アセットクラスを考えて、どの商品がいいかを考える。
- 内藤さん
- 利害関係がなくても考え方が間違っているひとも。 相場の上げ下げに考え方がぶれないような考えをもって、それを続けていくのが大事。
- カンさん:
- 人の後追いをしていかない。 自分ひとりでも続けていく信念が大事。
- イーノさん:
- 消極的な理由で投資信託を始めた。 (今から考えると)当時は良いものが無かったけど、アクティブとバランスに半々で、200万円全部つっこんだ。 結果、アクティブは強制償還になり、バランスは当時ITバブルで何故かIT銘柄たくさん入っていて、今はずいぶん下がってしまった。 わからないうちは小額で。でもやったほうが早く勉強できる。
質問:
- 海外ETFを買うのに、総合的に個人投資家にとってメリットのあるネット証券会社はどこか?
-
今は海外インデックスの過渡期なので、どこかに決める段階ではない。決めないほうがいい。複数の口座を持っている。
各社の問題:
- 楽天証券はWeb画面のつくりが分かりにくい。
- マネックス証券は投資信託の品揃えがつい最近他の証券に追いついたが、それまで良くなかった。ついでに海外ETFを初めてネット証券の中では安い。
- SBI証券はコストはマネックスに負けて、品揃えは楽天に負けてる。
大事なのは、10年後も窓口として存在するのかで、SBI以外はどこが消えていてもおかしくない。3社に関しては手数料体系・品揃えだとか・特定口座にいれられるかとかサービスでまだ決めかねてる。 ただ、東証に海外ETFが並行上場されるようになったら、世界地図が塗り変わってしまうので、国内の動きもみつつ……。あくまで現在は過渡的な流通形態・現象で、完成系は国内の取引所での円建てでの流通。
- 伝統的アセットクラス以外を考えていて、グローバルリートについてお聞きしたい。
- アセットクラスとしての不動産というのはあっても良いが、自分が要らない物件をリートで売るなど、リートは当初はかなり怪しいものだった。不動産にどういうリスクとリターンがあるのか分からない人が多いので、無理して持つ必要はない*1。 ただ、そろそろ面白くなってくる。 変なレバレッジのかかっていないものを探すことができれば面白い可能性はある。 「たまに八百長があるかも知れないけど、競馬は楽しい」という人向け。
- 結局のところセカンダリーマーケットでお金を左から右に動かしているだけではないのか?
- 何百年前は、資力があってあるいは資力を提供してもらって自力投資するしか、投資の方法はなかった。 それが、間接的に投資という作業を出来るようになったわけでこれはこれは素晴らしい事。だからこそ資本主義が発展してきた。 自力投資できるひとはセカンダリーマーケットにお金を費やす必要はないが、そうでない人も自信を持って良い。
それから、ジャンケンに勝利して、山崎 元さんの著書「超簡単 お金の運用術」のサイン本を、頂いてしまいました。わーい。
イイノさんのアセットアロケーション分析、便利そうだと思った。
「投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2008」の結果発表(c.f. rennyの備忘録 | 決定!投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2008)では、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが3位が、バランスファンド微妙という雰囲気の割に健闘していて少し驚いた。 1位のSTAMグローバル株式インデックス・オープンは順当だったし、STAMインデックスシリーズの特別賞とあわせて、STAMすげーなと思った。
そういえば、隣に座っていた人がintelligent-investor.jpというサイトを運営している人で、The Dividend Growth Investment Strategy: How to Keep Your Retirement Income Doubling Every Five Years(Roxann Klugman)という本を薦めて貰った。
*1 リートはほとんど不動産会社の株と同じだった?
λ. セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン 湘南藤沢
セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2008 キャラバン-湘南藤沢-*1 にも行けたら行きたいなぁと思っていたら、思いっきり寝過ごした。 原因は「うみねこのなく頃に Episode4 Alliance of the golden witch」で夜更かししてたこと…… orz
投資方法はそれぞれかと思いますが、どんな方法でもそれらが実現する(した)リスクとリターンをそれぞれX,Y軸に対応させたときの点の位置だけは確認することをお薦めします。それらが債券や株、投信と比べてどうなのかを見れば、立ち位置が分かると思います。
お久しぶりです。アドバイスありがとうございます。<br>私はまだまだ初心者なのですが、osiireさんは投資経験長そうですね (^^