2006-02-05 [長年日記]
λ. Pattern matching with dependent types.
T. Coquand. Pattern matching with dependent types. In Proceedings of the International Workshop on Types for Proofs and Programs, 1992.
依存型(dependent type)が存在する場合のパターンマッチングの話。パターンをコンテキストマッピングをして形式化し、パターンマッチによる定義が正しい定義であるための十分条件とチェックのためのアルゴリズムを示している。パターンをコンテキストマッピングとして扱うのが面白かった。例えば以下のような定義の場合、
add : (x : N, y : N)N add(succ(m),n) = succ(add(m,n)) add(zero, n) = n
Δ = { x : N, y : N } として、 最初のパターンは { x := succ(m), y := n }: { m : N, n : N } -> Δ 、 二つ目のパターンは { x := zero, y := n }: { n : N } -> Δ というコンテキストマッピングとして扱う。
20050915#p01 に少し追記。
2006-02-06 [長年日記]
λ. GHC and impredicativity
GHCが impredicative polymorphism (非可述的多相) をサポートか。進化早いね。
「Qualified Types for MLF」のエントリでとりあげたチャーチ数(Church numerals)の引き算のような例も通るし、[forall a. a->a] のような型*1も扱えるようになっている。
import Prelude hiding (pred) type CN = forall a. (a->a) -> (a->a) add, mult, sub :: CN -> CN -> CN add m n = (\s z -> m s (n s z)) mult m n = (\s -> m (n s)) sub m n = (n::(CN->CN)->(CN->CN)) pred m pred :: CN -> CN pred n s z = n (\g h->h (g s)) (\_->z) (\u->u) xs :: [forall a. a->a] xs = [id, undefined]
実装については Boxy types: type inference for higher-rank types and impredicativity を参照。 MLF は impredicative rank-n polymorphism の元でも principal type が存在するよう 型言語を拡張していたが、必要な場所では型注釈を与えるならそもそも principal type が存在しなくても問題ない気がするし、こっちの方が筋が良いような気がする。
Qualified Types for MLF で evident translation が困難ということの例として挙げられていた以下の式のうち、xs3とxs4はエラーになるな。
xs1 = [] :: forall a. [a] xs2 = const : xs1 :: [forall a b. a -> b -> a] xs3 = min : xs2 :: [forall a. (Ord a) => a -> a -> a] xs4 = (<) : xs3 :: [Bool -> Bool -> Bool]
*1 ちなみに、[forall a. a->a] のような型をこれまで扱っていなかったのは、そのような型の値を構築するにはデータ構築子を多相型でインスタンス化しなくてはならず、predicativeな型システムではあまり意味ないため(Practical type inference for arbitrary-rank types)。
λ. ウォン高について色々
小熊さんのところで先日の日韓財務相会談について「協調介入でも申し込んでくるかなぁと思ってたんだけど」と書いてありましたが、ウォン高に対して日本が協調介入するというのは可能なのかという素朴な疑問があります。ウォン高に対する協調介入ならウォンを何らかの形で売らないといけないと思うのですが、日本の外貨準備はドル中心でウォンなんかほとんど持ってないはず……
あと、関係ないけど、大空のサウラビで取り上げられていた漫画(1,2,3)、小泉首相役の兵頭会長が「改革断行」とか言ってるのにウケました。内容は無茶苦茶だけどね。大体ウォン高に対して韓国はウォンを刷って幾らでも介入出来るので、これで通貨危機のようなことが再び起こるなんて有り得ない。まあ、韓国経済は今わりと調子がいいらしいので、あまりマネーサプライが増えるとインフレになる可能性はあるけど。
2006-02-09 [長年日記]
λ. 反対圏の実現
檜山さんの「反対圏の実現」というエントリを読んで、以前に Linear Logic complements Classical Logic のエントリで書いた CABA が Set が反対圏になっているという話について思い出した。で、真面目に考えてたら、なんか妙に時間かかるし疲れた。俺ってこんなに頭の回転遅かったっけ……orz
それにしても束とかブール代数とか扱うのは久しぶり。 このあたり、あまり真面目に勉強したことないけど。
2006-02-21 [長年日記]
λ. 「ひぐらしのなく頃に」の個人的推理 (ネタバレ注意)
鬼隠し編〜暇潰し編までをようやくプレイできたので、「解」に進む前に現在の印象と推理をまとめておこうと思う。「解」をプレイしたらきっと的外れっぷりに大爆笑することになるだろうな。
まだ、考えたい部分はたくさんあるけど、時間もないのでこの辺りで。 しかし、「解」のネタバレなしで推理について議論できる相手がいないのがつまんないな。発売された頃にプレイしていれば、議論できる相手は幾らでも居ただろうにと思うと残念なことをしたものだ。
全体的なこと
富竹の殺害は鷹野。これといった根拠はないんだが、富竹の殺害と同じ因果で発生していると思われるのは、鷹野の失踪だけだし、鷹野が自身の死を偽装しているのが怪しすぎるため。
「背後の足音」「ドスンドスンという音」「誰かが謝る声が聞こえる」といった怪現象は精神に異常をきたしている事を表現するための、あの世界の「お約束」で、多分あまり深い意味はないと思う。これらの表現が出てきたら、こいつ視点は信用するなという合図みたいなものかと。
「良いお年を」という挨拶が時々出てくるのは何故?
鬼隠し編
一番整合性のある解釈は、単に圭一が精神に異常をきたし疑心暗鬼に陥っていただけで、レナと魅音には殺意とかはなかったと、というものだと思う。
大石と食事をしたのを魅音が知っていた理由
大石と食事をしたのを魅音が知っていたのは、食事した場所がエンジェルモートだったから(「風変わりな格好のウェイトレス」と書いてあるのでエンジェルモートと考えていいはず)。エンジェルモートは園崎系の店なので、「オヤシロさまの使い」としてマークされている大石と食事をした人物の情報を魅音に伝えていた。エンジェルモートが園崎系だと大石が知らないはずがないので、大石が食事場所をエンジェルモートに選んだのは、圭一をオトリに使うために意図的にしたこと。圭一に会うのにわざわざ学校に来たのも同じ理由から。
おはぎの中に入っていたものは?
おはぎの中に入っていたのは、裁縫針ではなく何らかの刺激物の可能性あり。鬼隠し編15日目(6/25)に「おはぎにタバスコ混ぜるとか、そんなのとはレベルが違うんだぞ! 針だぞ裁縫針!!」という描写があり、綿流し編の3日目(6月14日)に圭一と詩音の振りをした魅音との「ほ、本当にいいのか?! これ、タバスコとかがいっぱい入ってるとかそういう冗談じゃないよな?!」「もー。お姉じゃないんですから、私、そんなことしませんよ。…別に嫌なら無理しなくても……。帰って自分で食べちゃいますから…。」と言うやり取りがあるので、メタな推理だけどタバスコの可能性があるかなと思う。ただ、そうすると指でつまんで取り出しているのが問題になる。もしこの描写を信用して指でつかめるものとすると、茹でていないソウメンとか魚の骨とかか?
圭一が轢かれそうになった白いワゴン
圭一が轢かれそうになった白いワゴンにも殺意はなかったと思う。殺意があったのなら、クラクションなど鳴らしたりはしないし、轢くのに失敗したら即座に別の方法で襲うか、あるいは単に走り去るかするだろうし。ちなみに、車は入江の車の可能性がある。祟殺し編で入江がバーベキュー道具を運んだ車は色は不明だけどワゴンだったので。
レナのが知らないはずのことを知っているわけ
レナが圭一の両親の不在や食事がカップラーメンであることを当てて見せたのは、世間話で知っていたのとあとは持ち前の観察力・推理力・勘だろう。2日目に最近トランクス派に転向したことまで知っていた情報力を考えれば、これくらい知っていても全くおかしくはないし、綿流し編で見せた推理力もある。 そもそも圭一の両親がレナに話していた可能性もあるしね。
それから、レナは「悪ふざけが過ぎたなら謝るよ」と言っているので、後ろにずっとくっついていた云々はただの冗談だろう。
魅音と大石
魅音が15日目(6/25)に言っている「……圭ちゃんに…全部バラしたの……あの野郎かぁ……。」「………あの時、殺しとくんだったなぁ……。今年で定年だからって…容赦してやった恩も忘れやがってぇ………。」「畜生…畜生…あのじじぃ……。…絶対に殺してやる…………ぅぅッ!!!」というのが何を指しているのかが謎。TIPS「脅迫」での警察への圧力のことかと思ったけど、それならここまで物騒な言い回しをするだろうか。魅音には実際に大石を殺すチャンスがあった? それが実現してしまったのが祟殺し編での大石の失踪?
レナの斧
レナが斧を持っていたのは圭一の幻覚かも。 実際に持っていたとしても殺意はなかっただろうし、どうでもいい。
ダム現場で圭一を襲った2人
ダム現場で圭一を襲った2人は謎。レナが「いなかったよ。」とぴしゃりと言い切っているので、過去のレナの発言を考えても、実在してレナに会っていることは確かだと思う。また、レナ一人で圭一を家にまで運ぶのは無理だろうし、この二人に手伝ってもらって運んだのではないかと思う。また、武術の心得がありそうな点が気になる。園崎の息のかかった村人? 入江診療所のスタッフ? レナと争っていないだろうことからも、村人であることは確かだと思う。二人組みという点は暇潰し編の誘拐犯を連想させるところがあるけど、さすがにこんな場所にはいないか。
魅音の取り出した注射器
11日目(6/21)の昼寝中に魅音が「綿流しの晩に失踪したらしいよ」「彼女が祟りにあったのか、オニカクシにあったのかはわかんないんだけどね」と言っているので、魅音とレナは鷹野の失踪は知ってはいても富竹の死は知らなかったと思われる。なので、魅音とレナに殺意はなく、「富竹と同じ目にあってもらう」というのはマジックで落書きすることだった、と考えても矛盾はしない。
3日(6/13)の罰ゲームでも、綿流しの時の富竹の罰ゲームでも魅音はマジックをポケットから取り出していたしね。
ただ、何点か納得のいかない点があるのも事実。まず、圭一は「富竹と同じ目にあってもらう」という台詞よりも先に注射器と認識してる点。次に、圭一の「け、警察は……富竹さんの遺体からは… 薬物は検出できなかったって言ったぞ?!」という発言に対して、二人が「げてげてげてげてげて…!!!!!」と奇妙な声で笑いあっている点。持っているのがマジックなのにそんなことを言われれば笑うのは当然かも知れないけど、「富竹さんの遺体」と言っているのに対して笑うだけというのは、富竹の死を知らず悪意はなかったというのに少し矛盾する気がする。まあ、圭一の主観は信用できないので(以下略
門の前に群がっていた4〜5人の男性たち
門の前に群がっていた4〜5人の男性たちというのは入江診療所のスタッフと予想(山狗?)。一応そのなかの一人は白衣を着ていたしね。ただ、「その中のひとりは白衣を着ていた。……でもとても医者には見えない。医者のふりをした変装だと直感する。」とあるから、圭一が入江診療所で診察を受けた医師はいないと思っていいかな。
すると、圭一が入江診療所で診察を受けた医師が入江かどうかが気になるな。「やたらとおしゃべりな先生」という描写しかないので、なんともいえないけど。
メモを切り取ったのは?
メモを切り取り、貼り付けられていたマジックを持ち去ったのは、メモの信憑性が落ち捜査の続行が困難になることを懸念した大石。
綿流し編
犯人は詩音。 動機は悟史の失踪を御三家の仕業と思っての復讐?
深夜に刺しに来たのは
魅音の死亡時刻から考えて、深夜に刺しに来たのは詩音。祟殺し編で詩音がバイクを持っていることがわかるので、時間的にはギリギリ問題ないと思う。詩音の死亡時刻は葛西らによる偽装があった可能性も。
犯人
魅音が犯人で詩音を監禁していたとすると、圭一に毎晩かかってきた電話は魅音が詩音の振りをして掛けてきたことになるが、以前にオヤシロさまの祟りは村人が起こしているかもしれないと言ったことなど、詩音しか知らないはずのことを口にしているため、不自然。よって、犯人は詩音。詩音と魅音の共犯という可能性も否定は出来ないけど。
入れ替わりのタイミング
綿流しの翌日朝には既に詩音と魅音が入れ替わっていた。魅音が待ち合わせに遅れること、魅音が前日と同じ質問をすること、魅音と詩音が両方二日酔いっぽいこと等はこれに整合的。また、魅音の沙都子についての恨み言の様子も詩音だったと考えると理解できる。
ベットの下から現れたのは?
最後にベットの下から現れたのは圭一自身が「恐怖に囚われた俺が見ている幻」と言っているようにただの幻覚。
大石の情報源
気になるのは、鬼隠し編よりも大石の知識が多い点。鬼隠し編では11日目(6/21)の圭一との電話で祟りと失踪が対になっていることに初めて気づいているのに対して、綿流し編では綿流し前日のTIPS「いよいよお祭り」で既に知っている。鬼隠し編の大石がわざと知らない振りをしていた可能性もあるが、綿流し編の大石は鬼隠し編の大石の持っていない情報源を持っている可能性があり。詩音が妙に警察の事情に詳しいことを考えると、情報源は詩音かも。
あと、日本の警察は優秀だし、姉妹の入れ替わりという可能性にさえ気づけば事件解決は容易のはず。特に一卵性双生児でも指紋は違うし、指紋をちゃんと照合すれば一発でしょう。魅音についてはダム闘争時代の補導時の指紋が警察に残っていると思うので、これも照合して欲しいところ。……にも関わらず事件が解決していない(?)ところを見ると、大石は詩音をかばっているんじゃないかという邪推してしまうな。
過去の入れ替わりについて
詩音が魅音を監禁しているとするならば、魅音が詩音を「魅音姉さま」と呼んでいることになる。詩音が魅音を脅してそのように言わせていた可能性もあるけど、詩音と魅音は元々入れ替わっていたのが今回の入れ替わりで元に戻ったという可能性もあるか。
その場合の入れ替わりの時期はダム闘争以前かなと思う。理由は、おそらくシナリオ中の入れ替わりはなかった鬼隠し編の15日目(6/25)、魅音が警察の世話になっていたことを圭一が指摘したとき魅音は泣いていたという点。ここから圭一の知る魅音は警察に補導された時点の魅音と同一人物かなと思うので。もちろん、二人とも補導されていたら全く判断材料にはならないけど、詩音は魅音と違ってダム闘争を誇ったりもしていないので、二人とも補導されてるという可能性は低いかなと思ってる。
その後も、一時的な入れ替わりは結構あったのかも。一年前の綿流しで詩音が魅音として沙都子を綿流し祭りに連れてきた可能性。それから、一年前の部活発足時には魅音は弱かったという描写もあるので、その辺りも入れ替わりが原因の可能性あり。要チェックか。
梨花について
梨花の様子がおかしかったのは魅音(実際は詩音)と揉めたからだろうけど、猫さんと犬さんの話は良くわからないんだよなぁ。富竹と鷹野の死について「……どんな死に方をしても、それは圭一とは関係のないことなのです。」と言っている点から、二人の「死」は祭具殿への侵入とは関係ないと知っているのは間違いないと思う。
それと、「何とかする」と言い、実際にその日に園崎家に行っているのをみると、醤油を貰いに行くというのは単に口実で別の目的があったと考えるべきだろうな(大体、魅音が梨花の家の醤油の残りの量を知って回覧板でおびき寄せたなんて不自然だし)。勘違いした村人を説得するよう頼むつもりだったのか、それとも魅音(詩音)が犯人であることに気づいていて何らかの行動をとろうとしたのか……? 注射器は何か関係ある?
祟殺し編
鉄平殺害はあった。
詩音と悟史
入江によると詩音と悟史は付き合っていたようだが、だとすると綿流し編で沙都子が魅音の妹について「…う〜ん。…どうなんでございましょうねぇ…。いるやらいないやら…。」と歯切れの悪い答えをしていたのが気になるところ。
また、綿流し前日の魅音への電話に出たのは、悟史への執着ぶりと「悟史くん」という呼び方からすると、魅音よりも詩音っぽい。綿流し編では詩音はこの日綿流しの準備に来ているので、祟殺し編でも来ていて、そのまま園崎本邸で宴会に参加していたという可能性は十分にある。だけど、詩音が去年の綿流しに沙都子を連れて行ったと考えると、魅音と合わせて四凶爆闘ではなく五凶爆闘になってしまうので矛盾。もし詩音が去年の綿流しに参加したとすると、おそらくは魅音と入れ替わって参加したのではないか?
また、この会話からすると、去年の綿流しには悟史は参加しなかったと思っていいかな。
北条鉄平殺人は事実か?
TIPS「五年目の犠牲者」で、警察は北条邸だけをマークしており、外出した沙都子と鉄平をマークしていないのは不審と言えば不審。ただ、北条邸のマークは大石の独断であり、そのため人員を十分確保できなかったためという説明は可能か。
圭一の殺人は妄想ではなく、少なくとも誰かは殺害したと思われる。誰も行方不明者が出ていないのなら、大石らは何故シャベルまで用意してあの場にいたのかが説明できない。
で、圭一の殺人が妄想ではなかったとすると、鉄平のバイクは鬼ヶ淵沼に沈んでいることになり、バイクが主な足である鉄平があの早朝(多分まだ7時にもなっていない)に不在なのは変。なので、やはり鉄平は死亡していると思われる。ならば、他の誰かが殺害したと考えるよりは圭一が殺害し、他の誰かが死体を移動させたと考えるのが自然。
ただ、雛見沢大災害犠牲者リスト(?)では、鉄平は単に雛見沢大災害で行方不明となっていて、捜査に関する記述がないのが気になるところ。もっとも、大石が鉄平の不在を知った後、その事を本部に連絡する前に大石自身が失踪してしまったため、公式には事件になっていない、という可能性もある。つまり、大石の死によって起承転結の「起」が起こらなかったという可能性。
それと、入江のいうように圭一の記憶には混乱があるのは事実。殺人現場に移動後に「自転車を茂みの中に隠し、さっき木陰に隠しておいた悟史のバットを拾う」といった描写があるが、学校でバットを回収後すぐに電話をして現場に移動したはずで、木陰にバットを隠す時間はないはず。
皆が圭一は祭りに来ていたと主張するのは?
綿流しの翌日に皆が圭一は祭りに来ていたと主張するのは、アリバイを用意するためと思われる。暇潰し編でも「犯人であるはずの男を擁護するために、村中が口裏を合わせてアリバイを用意する」という話があったし。そう考えれば、圭一がいつ合流したかをレナに聞くと言葉に詰まってしまって魅音が答えたあたりも自然。構想は魅音と梨花辺りではないか。 レナと魅音が放課後ダム現場に誘うのは、事情を説明し口裏を合わせるために邪魔の入らない場所に行きたかった為。
死体の移動については、前日の電話から圭一の殺人を懸念していた魅音ないしは詩音が主導して行ったのではないか。
レナの「病院のレシートもってこい」発言は謎。アリバイとかそういうのではなくて、単に圭一のことを気遣ってのことか?
リサさん?
入江の発言に出てきた「リサさん」は「…リサさんが死に、鷹野さんが死に。…一体、雛見沢には何が起こっているというんですか…。…まさか、…これが今年のオヤシロさまの祟りだ、なんて言うんじゃないでしょうね…!」という言い方からすると、今年の綿流し以降に死んだ鷹野さん以外の人物を指していると考えるのが自然。となると、富竹か北条鉄平になる。この二人が候補ならば、富竹のことではないかと思う。「竹」という字を崩して書けば斜めに「リサ」と読めないこともないし……ちょっと無理があるけど。
山狗?
同じく入江の発言に出てきた「山狗」は、よく分からないけど、精神異常者を取り押さえるための武術等の心得のあるスタッフのことだろうか? 鬼隠し編でダム現場で圭一を襲った二人組みと、圭一の自宅前に集まったのは彼らかも。
入江の自殺
その日の夜、圭一の両親は圭一に何も言っていないようなので、入江は圭一の自宅には電話していない可能性が高い。そんなことをしている余裕のないうちに拘束されてしまい、翌朝自殺を偽装させられてしまったのではないか。
大石の照会していた車両
大石の照会していた車両については謎。園崎関係以外だし、しかも雛見沢在住者の車ということで鷹野(興宮在住)の車でもないし。これまでに出てきた車だと他には、鬼隠し編に登場した白いワゴンか、牧野さんの軽トラックか、前原家の車くらいしかないはずだが……
それと、ここで大石が失踪するのは、鬼隠し編15日目(6/25)に魅音が「………あの時、殺しとくんだったなぁ……。今年で定年だからって…容赦してやった恩も忘れやがってぇ………。」と言っていたのが実現してしまったという可能性も一応あるな。
梨花の殺害
梨花の殺害について。暇潰し編の梨花の予言は根拠不明なので、信用できるかわからないけど、もしこれを真として、犯人は雛見沢の権力者ではあり得ないと考えるならば、犯人は綿流し編同様に詩音か、あるいは鷹野くらいしか思いつかない。詩音が犯人ならば動機は悟史の復讐だろう。でも、それならばお魎などが先に殺されるべきだが、お魎らは雛見沢大災害で死亡しているので変。消去法で鷹野になる。おそらく雛見沢の権力者関係を除けば腸流しについて最も詳しい人物だし、自身の死を偽装しているのが怪しすぎ。
沙都子の消息
沙都子が大災害で行方不明になっているのは何故だろう? 逃亡した? 梨花の死を知った一部村人によって、オヤシロさまの怒りを鎮めるために鬼ヶ淵沼に沈められてしまったという可能性もあるけど、それなら三日三晩かけるはずで、自衛隊の調査で発見されるはずなので、やはり不自然。行方不明で死体が発見されてないことから、詩音が殺して死体を地下祭具殿の隠し井戸に捨てた可能性あり。
圭一が無事だった理由
圭一が無事であったことから、圭一を移動した誰かがいるか、あるいは大災害についての国の発表には何らかの偽装があると考えられる。圭一があの場所にいるのを知っているのは沙都子だけだと思うし、沙都子がわざわざ移動する理由も思い浮かばないので、何らかの偽装があった可能性が高い。
偽装があるとしたら、ガスの成分の違いか、それともガスの発生源が鬼ヶ淵沼ではなかったか、さらには大災害が天災ではなかったという可能性もあり得る。祟殺し編と暇潰し編でだけ発生して、鬼隠し編と綿流し編で発生していないことから、人災という可能性も疑えるんだが、天気のような人為によらないものも各シナリオで異なっているので、それだけで人災と言い切るには弱いな。
暇潰し編
梨花が何故未来の殺人を予言出来たのか全くの謎。まさに「推理不能」なんで、この物語はとりあえず軽く拒否したいところ。とりあえず、犬飼俊樹誘拐は園崎内の過激派の犯行かなぁ。いちおう赤坂雪絵の死は謀殺ではなく事故死かなぁ……という印象。
梨花の予言
梨花の「能力」の性質を推理するのに重要そうな点。
- 他の事件は予言しているのに、悟史の失踪および富竹と鷹野の死を予言していないし、大災害も予言していない点。また、梨花自身を殺すのが誰かも知らなさそう。梨花は全てを見通しているわけではなく、見通せるものと見通せないものがある。
- 「………赤坂が、生きてこの村を出られる確率は、決して高くありませんでした」という言い方。普通ならば、「確率」という言葉を使わない「………赤坂が、生きてこの村を可能性は決して大きくはありませんでした」といった言い方が自然に思える。わざわざ「確率」という言葉を使っていることに何らかの意味がある? 「確率」という言葉は複数の試行を示唆しているので、梨花は複数のシナリオ(パラレルワールド?)を観察出来るメタな視点を持っている?
過去の連続事件について
推理材料少なすぎでなんともいえないな。
現場監督のバラバラ殺人はとても計画的なものには思えない。祟りに見せるのに犯人が捕まらなくてはいけない理由はないのに、一人を除いて犯人は捕まってしまっているわけだし。
翌年の北条夫妻もやはり事故ではないか。暇潰し編の梨花の「…その翌年の昭和55年の6月の今日。……沙都子の両親が突き落とされて死にます。」「……あるいは、事故というべきかもしれない。……不幸な事故」という言い方からすると、沙都子がふざけて何かをしたところ、たまたま手すりが老朽化していたために転落といった感じではないか。
ここまでの事件は全て偶発的なものだけど、以降はこれを祟りとして利用できるとして気づいた者の犯行という可能性もあるかな。翌年の神主の急死は、運ばれた病院というのがもし入江診療所ならば、入江か鷹野に証拠を消された可能性も一応あるかな。神主の妻の自殺は誘拐。
翌年の主婦撲殺は、別件で逮捕された男が犯人しか知りえない情報を自白しているので、まず祟りとは関係がないと思う。北条悟史の失踪については誘拐と予想。
2006-02-22 [長年日記]
λ. 不動点はたくさん有る?
[haskell-jp:781]の話。(N->N)->(N->N) という型の関数として考えるなら不動点はただ一つと書いたが、もし (Int->Int)->(Int->Int) という型の関数として考えるなら、次のような関数も不動点になっている。
f3(x) := if (x == 0) -> 1 else if (x < 0) -> 0 else x * f3(x-1)
2006-02-24 [長年日記]
λ. 平成17年度上期未踏ソフトウェア創造事業 千葉PM 成果報告会
<URL:http://event.seasar.org/tuigwaa/chiba20060224/>
に行ってきた。Ajaxを使って互いに編集している部分がわかるようになっている仕組みとか面白いな。今日はRubyの誕生日。「Web 2.0 = なんだか新しいWeb」「Ruby 2.0 = なんだか新しいRuby?」