2002-09-05 [長年日記]
λ. arabic in mongol
最近のmltermは使ってなかったので良く知らないのですが、mongolということはきっと左から右に改行するモードですよね。そこにアラビア文字等を埋め込む場合、単に反時計周りに90°回転させれば文字の表記方向も改行方向も合うので、下から上に書く事は無いと思います。このモードで下から上に書くとしたら、ラテン文字等(左から右に書いて、上から下に改行する)を埋め込む場合でしょう。……勘違いしてたらすいません。
この辺りの話は、以下の文献がまとまっていて良いと思います。
- 片岡裕:"国際化・多言語化の基礎と実際[前編]", Bit Vol. 29, No. 3 (1997-3).
- 片岡裕:"国際化・多言語化の基礎と実際[後編]", Bit Vol. 29, No. 4 (1997-4).
λ. コンパイル猿
進んでないなぁ。
λ. cygextras-0.3.3
当然問題なし。
λ. ORBit2-2.4.3
とりあえず必要そうなコードをstevenのORBit-0.5.17-cygwin.patchから切り張りしてコンパイルする。orbit-idl-2.exeの吐くコードがauto-importの制限に引っかかるので適当に誤魔化した。ORBit2-2.4.3-cygwin-20020906.patch
IDLから必要なファイルを生成してくれなくてコンパイルエラーになるので、Makefile.sharedの「%.h %-stubs.c %-skels.c %-common.c %-imodule.c %-skelimpl.c: $(IDL_DIR)%.idl $(IDL_COMPILER)」という行から「$(IDL_COMPILER)」を除いてみたら生成してくれた。
モンゴル文字表記(上から下への文字送り、左から右への行送り)の中にラテン文字系(右から左への文字送り、上から下への行送り)が混じる場合、ラテン文字は上から下へ書くようです。私も実例を一つしか見たことがない(内蒙古自治区のコンピュータ書らしい)ので、必ずそうだとは断言できないのですが。(片岡先生は片岡先生で逆の例を見たと言っていますし)
むぅ。そうなんですか。<br>やっぱり国際化は奥が深いなぁ。<br><br>ところで、小熊さんにツッコミをもらえるなんて、<br>ちょっぴり感激です。
えと、私は既にリタイアして隠居することにしたオールドタイマーなので、感激なんかしないでも結構ですよ(^^;。<br><br> 蒙古語の件については、自宅に実例が転がっているのを思い出しました。中国内蒙古自治区で刊行されている日本人名の辞典ですね。同一ページに漢字、仮名、ラテン文字、蒙古文字、算用数字が混在しているなかなか面白い本です。(日本人の人名の読みというのは、辞書を作らなければいけないほど難解なものらしいです)<br><br> でもだからといって、日本語(縦)とアラビア文字系の混在の参考にはならないんですよねぇ、困ったことに。