2004-09-08 [長年日記]
λ. 『慰安婦と戦場の性』, 秦 郁彦
ざっと読んだ。従軍慰安婦問題に関する非常に網羅的な本で、日本軍の「戦場の性」に限らず、従軍慰安婦問題の経過、当時の公娼制度と売買春の実態、諸外国との比較、自称慰安婦たちの証言、この問題に関する政治的環境、といった非常に幅広い内容を扱っていて圧巻だった。
で、この本にたいする反論/批判をgoogleで探してみると、林博史氏の「『慰安婦と戦場の性』批判」(『週刊 金曜日』290号、1999年11月5日)というのがあったが、他にはあまり見当たらなかった。結局、「(日本軍/日本政府による組織的な)慰安婦の強制連行はあったか?」という論争に関しては、(この本の著者も主張する)「無かった」でほぼ決着が付いてしまったと思ってよいのかな? (……と思いたいけど、そう簡単にはいかないんだろうなぁ)
個人的な意見を言うならば、この手の問題では「あった」こと証明するには(確たる証拠のある)事例を一つでも見つければよいが、逆に全く無かったということを証明するのは実質的に不可能で、それゆえ立証責任は「あった」と主張する側にある。だが、慰安婦の問題が世間で騒がれるようになって既に十年以上経つにも関わらず、そんな事例は一つも確認されていないわけで、論争以前の問題ではないかと思う。
λ. Introduction to Proof Theory
神戸大大学院の講義録。[logic-ml 2502] よりメモ。
λ. Introduction to ordinal analyses
同じく、神戸大大学院の講義録で、[logic-ml 2502] よりメモ。
λ. 成績表
届いた。うげ、ちょっと誤算。