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日々の流転


2007-12-21 [長年日記]

λ. 岩明均 『ヒストリエ (1)』

ヒストリエ vol.1 (アフタヌーンKC)(岩明 均)

p.24でアリストテレスが「大地の大きさについてある数学者は周囲40万スタディア(約7万2千キロメートル)と算出したのだが……私はもっと小さいのではないかと考えている」と言っててちょっと気になったのだけど、この「ある数学者」というのは誰のことだろう?

Big Bang: The Origin of the Universe (P.S.)(Simon Singh) の p.13 には「The feat of measureing the size of the Earth was first accomplished by Eratosthenes, born in about 276 BC in Cyrene, in modern-day Libya.」とあったが、ヒストリエでアリストテレスが喋っているのは紀元前343年なので、エラトステネスはまだ生まれてもいなかったし、それにエラトステネスの概算は40万スタディアではなく25万スタディアだった。

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ψ anony (2007-12-23 06:01)

プラトンのことじゃないでしょうか。<br>http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_geodesy#Hellenic_world

ψ さかい (2007-12-23 14:43)

ありがとうございます。<br>プラトンで間違いなさそうですね。<br># すぐ後の会話で、アリストテレスはプラトンのことを「プラトン先生」と呼んでいるので、「ある数学者」と呼んでいるのは不自然だけど、これは岩明氏のミスかな。