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日々の流転


2007-08-04 [長年日記]

λ. Lightweight Language Spirit

講演や発表それ自体も面白かったが、それ以上に色々な人とお会いすることが出来たのが楽しかった。 そういう意味では休憩時間が長めにとってたったのが非常に良かったと思う。

久しぶりにお会いしたsyd_sydさんの紹介で、OCaml-Nagoyaの小笠原啓さん、今井宜洋さんにお会いした。 浜地さんはRHG読書会で見かけたことはあったけど、マトモに話すのは初めて。 “Lambda the Ultimate” T-シャツ が目立っていた 日記を書く[・ _ゝ・]はやみずさん にもお会いした(Lambda the Ultimate の関係者かと思ったw)。 他にも色々な人にお会い出来た。 野中さんにも久しぶりにお会いしたかったけど、お会いできず残念。それから、sshiさんTheoriaさんのような方にもお会いしたかったなぁ。

基調講演

和田先生の基調講演。 そういえば、生の和田先生を見るのは初めてだ。

「denotational semantics で書いてあるけど動く Scheme」がどういう意味なのかちょっと困惑したのだけど、多分「基本的な意味領域とその領域に対する基本的な操作をまず実装し、処理系全体を統語領域から意味領域への(帰納的に定義される)関数の形で記述した」というだけなのだと思う。 昼休みのときに「再帰はどうるんだろう?」みたいな話もあったけど、不動点をとる部分も基本的な操作として実装されているのだろう。

Language Update

弾さんの発表 で「Perl6はとりあえずポロロッカ星人のみなさんにまかせて」とあったが、元ネタがわからず悔しかった。ポロロッカといったら、これしか思い浮かばんかったよ。
水符「河童のポロロッカ」
正規表現のtrieを用いた最適化の話は「これまでやってなかったんかい」と思った。しかし、それにしても、Perlは相変わらずキモイなぁ(笑

Rubyは「ありゃ、いつのまにこんな計画になったんだっけ!? これ今年中に全部やるなんて正気か?」と思ったら、案の定なオチ。笑った。

shinhさんの発表していたIoは、BNFが5行*1で「おぉー」と思った。 それから、引数があるときだけ実行が遅延されるとか、その邪悪さっぷりが素敵。

昼休み

久しぶりにお会いした上野さんに、SML#のことを色々と教えてもらっていた。 私はSML#のランク1多相について誤解していた。 それとデータ表現とインタオペラビリティの話。 あと、「重要なのはsyntaxではなくsemanticsと実装技術。でもそれだけじゃなかなか使ってもらえない」という話でハードウェア記述言語のBlueSpecを連想。 BlueSpecの文法は元々は拡張Haskellだった(参考: Bluespec -- Designer's Perspective)のをマーケティングの観点から拡張Verilogだか拡張SystemCだかに変えたが、SML#の文法はMLであり続けるのだろうか。

普通にお昼を食べていたら、次の「オレ様言語の作りかた」には遅刻してしまい、少し残念。

飲み会

何か良くわからない集まりだ(笑 ここでも色々な人にお会いできて楽しかった。

某氏が線形論理の入門に良い文献を探していたが、照井先生の「線形論理の誕生」等はどうだろうか。

*1 微妙に誤魔化してるらしいけど