2001-10-07
λ. チューリング機械
先日のチューリング機械のプログラムで「テープの左にも無限に移動できてしまうあたりは本物と違う」と書いたけど、向井先生に訊いたら「Turing machineの定義として,両方向無限のテープを持つとするのもあります.さらに2本以上のテープを持つモデルもあります.いずれにせよそれらはすべて等価になります.」とのこと。
λ. Windows Update
色々な人の日記を見てると、誰も更新に成功していないような気がする。果たして成功してる人っているのだろうか?
λ. シェーファーの棒
「|」を Sheffer stroke すなわちnandとして使っているプログラミング言語って無いのだろうか?
λ. 読んだコミックス
- 『ブラックキャット 5 - 革命の狼煙』
- 矢吹健太郎[著]
- 『彼氏彼女の事情 12』
- 津田雅美[著]
2002-10-07
λ. 日本のスイッチ
こないだ石川さんが言っていた「日本のスイッチ」の第一回が毎日新聞の朝刊に載っていた。
λ. コンパイラ構成論
句構造文法の話など。文法から曖昧さを無くす方法については少し新鮮だったかも。
{0n1n}が正規だと誤って解説してたような気がビミョーにするけど、良く聴いていなかったので突込まなかった…… (早くご飯を食べに行きたかったしぃ)
λ. 知的財産権論
「情報化による社会全般の構造改革」とか言われると虫酸が走るのですが、それは置いておいて……
著作権法第120条の2で「技術的保護手段の回避を行うことを専らその機能とする装置・プログラムの製造等」は著作権の間接侵害としてあげられているというのは知らなかった。
「排除費用が禁止的に高いから、情報は公共財」という議論は非常に分かりやすい。ところで、技術的な著作権保護手段によって、不正な利用を排除するために正当な利用までもが制限されるというのは良くあるが、これは「排除費用」をユーザが負担させられていると考えて良いだろうか?
λ. 企業会計論
- 前回の補足
- 3つの大きな制度会計
- 商法会計 (商法)
- 証取法会計 (証券取引法)
- 税法会計 (税法)
- 管理会計であって財務会計に含まれていないものの例
- 企業の予算
- 原価
- 財務諸表
- 貸借対照表 (Balance sheet = B/S)
- 損益計算書 (Profit or loss statement = P/L)
- キャッシュフロー計算書
- 3つの大きな制度会計
- B/S等式とP/L等式
- 資産 = 負債 + 資本
- 収益 - 費用 = 純利益
- 簿記
- 簿記は「帳簿記入」の略。
- 500年前のイタリアの商人の日記に起源。
- 日本に翻訳紹介したのは福澤諭吉
- 「複式簿記は人智の産んだ最も立派な発明の一つである」(ゲーテ)
- 「複式簿記無くして資本主義は成立しなかった」(???)
- 借方、貸方
- 覚え方
「かりかた」の「り」の2画目の向き、「かしかた」の「し」の向きが、 それぞれ左向きと右向きになっている。 - 経済では、負債を「他人資本」、資本を「自己資本」と呼んだりもするらしい。
- 覚え方
- ダイエーの貸借対照表は、「流動資産(1年以内に現金化出来る資産) < 流動負債(1年以内に返済する必要がある負債)」となってしまっているのが非常に分かりやすかった。そりゃー潰れるわな。
λ. 論文読み会 "Disk Scheduling Revisited"
論文読み会は、来週が休みで、再来週は僕の番。ドキドキ……
λ. 奨学金
帰りに話した奨学金の話は間違い。同じ0%で奨学金を借りることが出来るならばデフレかで借りるよりインフレ下で借りた方が有利に決まっています。なんでこんな勘違いをしたのだろう……きっと遠山マジック(笑)のせいです。
λ. RDF
でも、XMLよりN3による表現の方が面白そうな気もする。
λ. XBRL (eXtensible Business Reporting Language)
少し前に肉桂日経新聞の記事で見たやつ。
λ. 半分少女
昨日検索されている「半分少女」は何か元ネタが沢山あるらしい。全然知らなかった。
2006-10-07
λ. 『銃・病原菌・鉄〈上巻〉—1万3000年にわたる人類史の謎』 ジャレド・ダイアモンド(Jared Diamond) [著], 倉骨 彰 [訳]
多くの人は「何故、世界の富は今のように偏っているのか」という問いを持ったことがあるはずだ。 この本ではこの不均衡の原因を時間を遡って解き明かしている。 現代から見て直接の原因となるのは、西暦1400〜1600年ごろ(大航海時代)の時点における、技術や政治機構の格差である。だが、何故その時点でそのような格差が存在したのか? 紀元前一万一千年ごろには人類はみな同じように狩猟採取によって生活していたが、何故そこからこれだけ異なる発展を遂げたのだろうか? 何故ある文明が発達させた技術を、他の文明は発達させることが出来なかったのか?
著者はその究極的な原因は人間の能力の差だとか偶然だとかではなく、環境的な要因によるものだとしている。気候はどうだったか、栽培に適した植物があったか、家畜化可能な大型哺乳類がいたか、金属資源が存在したか等々である。
特に栽培に適した植物があったかどうかは重要だった。狩猟採取と比べ、農耕はより多くの人口を効率的に養うことが可能であり、高い人口密度をもたらした。人口が多いということそれ自体、他民族を殺したり征服するのに有利であった。また、余剰食糧の貯蔵・蓄積は食糧生産に関わらない人を養うのに不可欠であり、集権的で複雑な経済的構造を有する社会を実現することを可能にした。集権的政治機構の発達は、大規模な灌漑のような土木作業を行えることを可能にし、さらなる生産性の向上を実現した。 結局、栽培可能な植物や飼育できる家畜を手に入れることが出来たことが、政治形態を発達させ、読み書きの能力や鉄器の製造技術のような技術が発達したことの根本的な原因であった。
次に家畜である。 大型哺乳類の家畜は人間社会に、肉や乳製品といった食料、農業に必要な肥料、陸上での輸送運搬手段、物作りに使える布類、軍事的な機動力、農耕作業、織物のための毛など様々なものを提供してきた。しかし、哺乳類で現在家畜化されているのはほんの数種類だけであり、他の様々な種には家畜化が困難なそれぞれの理由があった。そして、家畜化に適した大型哺乳類は大陸ごとに偏って分布していた。
家畜は人間社会に大きな影響を与えたが、様々な病原体に対する免疫を人々に植え付けた点も重要である。定住生活・高い人口密度・家畜の集団飼育繁殖といった条件を備えた社会では、伝染病が流行することとなる。ヨーロッパでは様々な集団感染症が出現した。これらの病原体は多くのヨーロッパ人の命を奪ったが、ヨーロッパ人が他の大陸を征服する際にはこれらの病原体への免疫を備えない先住民に壊滅的な打撃を与えた。コロンブス以前にいた北米の先住民の人口は、西洋から持ち込まれた病原体によって、なんとそれ以前の5%にまで減ってしまったそうだ。なんとも恐ろしい数字である。
また、ユーラシア大陸は東西に長く広がっているのに対して、アフリカ大陸と南北アメリカ大陸は南北に長く広がっている。東西への移動では緯度が変わらないため、ユーラシア大陸では農耕・家畜、その他様々な技術、そして伝染病が速いスピードで伝播した。それによってこれまで述べたような条件が強化された。
著者の主張が正しいのであれば、現在の富の偏りは偶然ではなく必然だったことになる。それはそれで救いの無い話ではあるなぁ。
ところで、この本を読んでエイジオブエンパイアをプレイしてみたくなりましたよ。
参考
2008-10-07
λ. Thinkpadのキーボード交換
Thinkpadのキーボードからキーが取れてしまったので、3日にサポートに電話して交換用部品を送ってもらった。キーボードの部品ってこんな風になってるのね。 交換は Lenovo キーボード取り外し/取り付け手順 - ThinkPad X60/s, X61/s, X60 Tablet, X61 Tablet - Japan に書いてある通りで、とても簡単だった。
本体に同梱されていた紙に書いてあったサポートセンターの電話番号がずいぶん前に変更された古い番号だったのには呆れたけど、届くのも早いし交換が簡単だったので好印象。
λ. 個人向け国債、10月販売額が半減 金融不安で需要が減退
「質への逃避」で国債需要は増しているかと思ったら、個人向けでは逆に減ってるのね。ちょっと意外。