原発と戦闘シーンについては映画のような臨場感を味わえましたが、如何せん人物像がストーリーに都合良く出てくるだけで、テロリスト達がなぜ命がけで
事を起こしたのかが全く伝わってこず、主人公ですら薄っぺらな感じがしました。

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スピカ: 原発占拠 単行本 – 1999/12/1
高嶋 哲夫
(著)
- 本の長さ413ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日1999/12/1
- ISBN-104796616659
- ISBN-13978-4796616652
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
巨大原発が謎のテロリストの手に陥ちた。汚染ガス放出の予告。予想される、チェルノブイリの何万倍もの被害。そのとき日本は、世界は、何ができるのか? そして「スピカ」の暗号名に隠された驚くべき陰謀とは?
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (1999/12/1)
- 発売日 : 1999/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 413ページ
- ISBN-10 : 4796616659
- ISBN-13 : 978-4796616652
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,398,896位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 227,990位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949年7月7日、岡山県玉野市生まれ。慶應義塾大学工学部卒。同大学院修士課程を経て、日本原子力研究所研究員となる。1979年、日本原子力学会技術賞受賞。カリフォルニア大学に留学し、帰国後作家に転身。『帰国』で第24回北日本文学賞、『メルトダウン』で第1回小説現代推理新人賞、『イントゥルーダー』で第16回サントリーミステリー大賞の大賞・読者賞をダブル受賞。2007年、松竹映画・米ユニバーサルピクチャーズ初の共同制作で『ミッドナイトイーグル』が映画化され、日米同時公開。2010年『風をつかまえて』が第56回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(高等学校の部)に選定。2017年『福島第二原発の奇跡』でエネルギーフォーラム賞優秀賞を受賞。
神戸在住のため、自身が阪神・淡路大震災に被災して以降、『M8』『TSUNAMI』『東京大洪水』『富士山噴火』『巨大地震の日』『震災キャラバン』『東海・東南海・南海巨大連動地震』(全て集英社)、『アニマート』(漫画原作。週刊ヤングジャンプにて連載)、『巨大地震の後に襲ってきたこと』(宝島社)などで防災・減災に関する啓蒙を、また『世界に嗤われる日本の原発戦略』(PHP研究所)などで原子力に関するルポや意見表明を行っている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年5月6日に日本でレビュー済み
発想は面白いが小戦争的な場面があり、描写は読んでいて、ちょっと顔をしかめてしまった。占拠の目的も、私にはよく理解できない面があった。しかし、刻一刻と状況が変わっていき、読者を最後まで飽きさせないで物語が展開していく。原子力発電所の仕組みも少しは理解できた。
2008年11月11日に日本でレビュー済み
日本海沿岸の原子力発電所が謎のテロ集団に占拠される。
著者は元原子力研究所の研究員というだけあって、原発内部
の描写は詳細であり、リアリティーに富んでいる。
原発を占拠したテロ集団により、機動隊は殲滅され、政府は
安全保障会議を開き対応を検討する。危機管理小説としての
側面もあり、エンターテイメント作品として充分楽しめる内容と
なっている。また、原子力発電の問題点や将来についても、
考えさせられるものがある。
ただ、難を言えばテロリスト達の考えが今一つ伝わって来ない。
登場人物が多すぎるという事もあるのだが、彼らが何を考え、
何をしたかったのかが判りづらかった。
特に影の黒幕といわれている人物や、サリウスという博士に
ついては、原発を占拠した目的が最後まで良く判らなかった。
著者は元原子力研究所の研究員というだけあって、原発内部
の描写は詳細であり、リアリティーに富んでいる。
原発を占拠したテロ集団により、機動隊は殲滅され、政府は
安全保障会議を開き対応を検討する。危機管理小説としての
側面もあり、エンターテイメント作品として充分楽しめる内容と
なっている。また、原子力発電の問題点や将来についても、
考えさせられるものがある。
ただ、難を言えばテロリスト達の考えが今一つ伝わって来ない。
登場人物が多すぎるという事もあるのだが、彼らが何を考え、
何をしたかったのかが判りづらかった。
特に影の黒幕といわれている人物や、サリウスという博士に
ついては、原発を占拠した目的が最後まで良く判らなかった。
2000年11月23日に日本でレビュー済み
スーパーコンピューター「ワイズ」に制御されている最新式の原子力発電所が、完全武装の兵士達によって占拠された。彼らの目的はいったい何なのか?この原子力発電所の設計者である日野祐介は、いやおうなくこの事件に巻き込まれていきます。原子力発電所を舞台にして、物語はテンポよく進んでいき、決して飽きさせません。それに、著者が元原子力研究所研究員であるため、発電所の描写が正確で、より緊迫感を生み出す原動力になっています。読み進んでいくと、物語の状況がまるで映画のように頭の中に浮かんできて、どんどん引き込まれていきます。こんな感覚なることが、上質なミステリーの持つ特徴なのかもしれません。
2001年10月2日に日本でレビュー済み
この「スピカ」は娯楽性と情報性、テロリストに原子力発電所を乗っ取られたという状況の中の人間たちの行動、と魅力的な醍醐味を備えていると思う。原子力発電所の危機管理などの現実としての問題提起やテロリストに立ち向かう日本の自衛隊、そんなスケールの大きな娯楽性、ソンな状況下での人間たちの愛情や友情など、呼んでいてためになるし、きっと満足感を得る事のできる一級品だと思う。