副題は「UFO、カルト、心霊、超能力のウソ」である。
某TV局が嫌がるような(まぁ確信犯なんでしょうけど)、某大学教授がウンウン頷くような内容である。
非常に面白い本なのだが、序文が高尚すぎるなのが残念。序文の次のプロローグから入る方が、一般大衆の読書の意志が持続するというものだ。
内容はテーマ毎に、事実を総合的に判断することで、否定できない真実を浮き彫りにする過程を説明している。これはTVや対談での信者達との弁論対決でもあって、信者側の思考過程や弁論技術を解説してくれるところが小気味よくて楽しい。
第一部の締めくくりに紹介される「奇妙な現象を信じやすくさせている25のレトリック」は肝に銘じるべき内容。別に超常現象だけでなく、日常的にも陥りやすいことなので、実に有益な内容だ。

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なぜ人はニセ科学を信じるのか: UFO、カルト、心霊、超能力のウソ 単行本 – 1999/2/1
- 本の長さ478ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1999/2/1
- ISBN-104152082127
- ISBN-13978-4152082121
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
超能力は存在する、ダーウィンの進化説は間違っているといった奇説を、あたかも科学的に導かれたかのように説くニセ科学。その手口と実態を実例をあげて検証し、騙されないための方策を示す。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1999/2/1)
- 発売日 : 1999/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 478ページ
- ISBN-10 : 4152082127
- ISBN-13 : 978-4152082121
- Amazon 売れ筋ランキング: - 999,839位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,812位科学読み物 (本)
- - 115,496位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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2019年11月19日に日本でレビュー済み
著者はアメリカ懐疑派協会の創設者です。90年代の本で科学データは古いかもしれません。
本書は「懐疑主義とは何か」という定義から始まり、評価が可能なように定義しています。その定義では、データ収集による確認が必須だとし、それも暫定的なので時がたてば新たな検証結果から逃れることができないとしています。
科学は客観性を重視しており、データを客観的に得た証拠に基づいて判断するということです。
自らの妄想的な仮説をつらね、何かを疑似科学だとしながら客観的な証拠を提示しない疑似科学批判本の著者に精読していただきたいです。
本書は「懐疑主義とは何か」という定義から始まり、評価が可能なように定義しています。その定義では、データ収集による確認が必須だとし、それも暫定的なので時がたてば新たな検証結果から逃れることができないとしています。
科学は客観性を重視しており、データを客観的に得た証拠に基づいて判断するということです。
自らの妄想的な仮説をつらね、何かを疑似科学だとしながら客観的な証拠を提示しない疑似科学批判本の著者に精読していただきたいです。
2007年5月13日に日本でレビュー済み
著者のシャーマーはSkeptic Society会長にして、カール・セーガンによって開眼した懐疑論者である。序文は故スティーブン・J・グールド博士による「懐疑主義の実証力」という力強い宣言ときており、Skeptic指数が高いことこのうえない。
現代の懐疑論者による広汎な懐疑論を堪能することができる素晴らしい一冊である。懐疑論者だって人間だということと、人間でしかないからこそ事実に対して謙虚であり、謙虚であるからこそ懐疑主義なのだ、ということが伝わる良書。
取り扱う範囲も広く、個別事例のデバンキングを見ていくだけは得られない部分も濃いと思う。特にエインランドの客観主義運動、創造科学、歴史修正主義(ホロコースト否定論)など大変に面白い話題が続く。魔女裁判と記憶回復運動を比較した研究の紹介などもなかなかうならされるところがある。
読み物としても面白いので、ぜひぜひ多くの人に読んで欲しい。
現代の懐疑論者による広汎な懐疑論を堪能することができる素晴らしい一冊である。懐疑論者だって人間だということと、人間でしかないからこそ事実に対して謙虚であり、謙虚であるからこそ懐疑主義なのだ、ということが伝わる良書。
取り扱う範囲も広く、個別事例のデバンキングを見ていくだけは得られない部分も濃いと思う。特にエインランドの客観主義運動、創造科学、歴史修正主義(ホロコースト否定論)など大変に面白い話題が続く。魔女裁判と記憶回復運動を比較した研究の紹介などもなかなかうならされるところがある。
読み物としても面白いので、ぜひぜひ多くの人に読んで欲しい。