第4弾。今まで出てきた女性のサイドストーリー的な短編集だと思っていたのですが、構成的にもっと凝っていて、2つの話を受けて最後の話で締めるという、今までのリング、らせん、ループをギュッと凝縮したような、なかなか面白い構成でした。
それぞれの話も面白いし文章も読みやすいし構成もいいし、単に怖がらせるだけの目的で書かれているホラーでは全然ありません。
このシリーズを読めば読むほど、映画のイメージに引っ張られて今まで読んでこなかったことが勿体なかったなあ、と何度も後悔してしまいます。

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バースデイ 単行本 – 1999/1/30
鈴木 光司
(著)
すべての恐怖はここから始まった!
リング事件発生の30年前、小劇団に不思議な美しさを放つ女優がいた。
山村貞子――。貞子を溺愛する劇団員の遠山は、彼女のこころを掴んだにみえたが…。
リングにまつわる“誕生”をモチーフに描いた恐怖と感動の番外編。
リング事件発生の30年前、小劇団に不思議な美しさを放つ女優がいた。
山村貞子――。貞子を溺愛する劇団員の遠山は、彼女のこころを掴んだにみえたが…。
リングにまつわる“誕生”をモチーフに描いた恐怖と感動の番外編。
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日1999/1/30
- ISBN-104048731513
- ISBN-13978-4048731515
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
誕生という奇跡と暗黒を前にもだえ、うち震える、「リング」貞子、「らせん」舞、「ループ」礼子の三人の女たち。1999年、鈴木光司発、ハリウッド的ストーリー炸裂の「リング・ワールド」ここに完結。
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (1999/1/30)
- 発売日 : 1999/1/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4048731513
- ISBN-13 : 978-4048731515
- Amazon 売れ筋ランキング: - 984,631位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22,914位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出てくる女性が全て生欲が強い。
いらん性描写。
ヤンジャン読んでるみたい。
作者も思いのほか普通の人だった。
いらん性描写。
ヤンジャン読んでるみたい。
作者も思いのほか普通の人だった。
2006年5月2日に日本でレビュー済み
「リング」「らせん」「ループ」の実質的最終回。
世界に蔓延し、生命絶滅の危機に瀕している世界を救うため、一人敢然と仮想空間「ループ」に旅立った「二見馨」のその後の活躍を描いた後日譚「ハッピーバースディ」が特にお勧め。
現実世界に置いて来た恋人「礼子」やお腹の子共を救うため、仮想空間で孤軍奮闘する「二見馨」の活躍をモニターを通して見守る「礼子」の姿が感動的。
「ループ」のエンディングで「二見馨」が言った言葉「大丈夫だ」の後を知りたい方には是非ご一読を!
世界に蔓延し、生命絶滅の危機に瀕している世界を救うため、一人敢然と仮想空間「ループ」に旅立った「二見馨」のその後の活躍を描いた後日譚「ハッピーバースディ」が特にお勧め。
現実世界に置いて来た恋人「礼子」やお腹の子共を救うため、仮想空間で孤軍奮闘する「二見馨」の活躍をモニターを通して見守る「礼子」の姿が感動的。
「ループ」のエンディングで「二見馨」が言った言葉「大丈夫だ」の後を知りたい方には是非ご一読を!
2024年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画版も今作も最期のところは「遠山さん😭」ってなったw
2016年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はこのシリーズを映画から知ったのですが、その時はホラーという認識でした。
しかし小説を読むと必ずしもホラーではなく、SFであることがわかり、
その視点で読めば本作は一連の作品の解説だと思いました。
最初からこのような構想があったのかは定かではありませんが、なるほど面白い設定だなと思いました。
映画化のためのホラー演出の影響で、原作の世界観が意図的に隠されていたんだと感じました。
今度はSFとしての映画を観てみたいと思いますが、それだと興行的にはダメなんでしょうか?
単なるホラーとして認識されたままなのはもったいない気がするが、
一旦イメージができてしまってるので尚更むずかしい?
いっそ端からハリウッドでふんだんに予算使って映画化してくれないかな?
しかし小説を読むと必ずしもホラーではなく、SFであることがわかり、
その視点で読めば本作は一連の作品の解説だと思いました。
最初からこのような構想があったのかは定かではありませんが、なるほど面白い設定だなと思いました。
映画化のためのホラー演出の影響で、原作の世界観が意図的に隠されていたんだと感じました。
今度はSFとしての映画を観てみたいと思いますが、それだと興行的にはダメなんでしょうか?
単なるホラーとして認識されたままなのはもったいない気がするが、
一旦イメージができてしまってるので尚更むずかしい?
いっそ端からハリウッドでふんだんに予算使って映画化してくれないかな?
2022年10月8日に日本でレビュー済み
数十年前に(え?そんなに経った?)、リングを読み映画は見たのだけど、今回始めて4部作を通読。
鈴木光司という人はリングで大ヒットを飛ばしてホラー作家として有名になった人なのだけど、本質はSF作家なのだろうと思った。
ホラーもSFもどちらも「人にあらざるもの・現象」を書くという点で共通点はあるのだけど、その違いは「説明するかしないか」だと思う。
お菊さんが井戸から出てきて皿を数えていたとしても、それが可能な理由に「お菊さんは実は宇宙人の血を引いていて、肉体が消滅すると粒子状の物質に変貌するのだった」となってしまうとSF。そんな原理の説明など関係なくただお菊さんが恐ろしい顔で恨みを述べるのがホラー。
まあ
個人的な見解なので同意を得られるかどうかはわからないが、理屈付をされると怖くない。幽霊が現れる科学的な説明など関係なく、自分にとって理解のできないものが身の回りにいるのが怖い。
そういった意味で、鈴木光司という人の本質はSF作家なのだろうと思う。
第1作リングはホラーだった。ビデオを見たら死ぬ。ビデオに怨念が込められている。ひょっとしたら自分もいつか見てしまうかもしれない。そう読者に思わせる恐怖があった。
残念ながらそれ以降はSF作家鈴木光司と、「リングの続編」を求められるホラー作家鈴木光司の対立であったのではないだろうか。
とくにループは他の方もレビューされているように、貞子の登場が必要だったのかと思うほど別の話になっている。「リングの続編を」と出版社から要望されて強引にリングの世界に関連付けた用に感じられる。
貞子の性格もすっかり変わってしまい、おそらくリングしか読んだことのない人に「貞子ってすげぇ美人で男を惑わすタイプなんだぜ」とか言っても信じてもらえないだろう。
個人的にはループの礼子と馨はとてもよく造形できていたし、どんどん文章はうまくなっていったと思っているだけに、強引にリングの世界に関連させたのが残念だったように思う。
とは言っても自分もリングシリーズでなければ読んでいたかどうかわからないが。
このバースデイまで読んでいる人にとっては言う必要もないだろうが、リングにあった「怖い」と思えるところはない。ホラーではない。それを良いと捉えるか、不満と捉えるか人によりけりだろうが、自分にとっては「ホラーが読みたい!」と思って読み始めたシリーズだったので不満は残る。
鈴木光司という人はリングで大ヒットを飛ばしてホラー作家として有名になった人なのだけど、本質はSF作家なのだろうと思った。
ホラーもSFもどちらも「人にあらざるもの・現象」を書くという点で共通点はあるのだけど、その違いは「説明するかしないか」だと思う。
お菊さんが井戸から出てきて皿を数えていたとしても、それが可能な理由に「お菊さんは実は宇宙人の血を引いていて、肉体が消滅すると粒子状の物質に変貌するのだった」となってしまうとSF。そんな原理の説明など関係なくただお菊さんが恐ろしい顔で恨みを述べるのがホラー。
まあ
個人的な見解なので同意を得られるかどうかはわからないが、理屈付をされると怖くない。幽霊が現れる科学的な説明など関係なく、自分にとって理解のできないものが身の回りにいるのが怖い。
そういった意味で、鈴木光司という人の本質はSF作家なのだろうと思う。
第1作リングはホラーだった。ビデオを見たら死ぬ。ビデオに怨念が込められている。ひょっとしたら自分もいつか見てしまうかもしれない。そう読者に思わせる恐怖があった。
残念ながらそれ以降はSF作家鈴木光司と、「リングの続編」を求められるホラー作家鈴木光司の対立であったのではないだろうか。
とくにループは他の方もレビューされているように、貞子の登場が必要だったのかと思うほど別の話になっている。「リングの続編を」と出版社から要望されて強引にリングの世界に関連付けた用に感じられる。
貞子の性格もすっかり変わってしまい、おそらくリングしか読んだことのない人に「貞子ってすげぇ美人で男を惑わすタイプなんだぜ」とか言っても信じてもらえないだろう。
個人的にはループの礼子と馨はとてもよく造形できていたし、どんどん文章はうまくなっていったと思っているだけに、強引にリングの世界に関連させたのが残念だったように思う。
とは言っても自分もリングシリーズでなければ読んでいたかどうかわからないが。
このバースデイまで読んでいる人にとっては言う必要もないだろうが、リングにあった「怖い」と思えるところはない。ホラーではない。それを良いと捉えるか、不満と捉えるか人によりけりだろうが、自分にとっては「ホラーが読みたい!」と思って読み始めたシリーズだったので不満は残る。
2003年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リングやらせんループと進んでいくうちに、どんどん現実世界と差が開いて、起こり得そうな恐怖感というのがなくなっていくので単にホラーを読みたい人には不向きかも。しかし、たくさんの人が死んでいき、山村貞子だけが産まれてくるこの世界で、唯一、新しい命が誕生する「バースデー」は、感動すら覚えるし、リング世界の最後の縁取りができたと言う感じがしました。いい意味での完結だったと思います。
2013年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直な話、この方の文体は小説じゃないですね。
読みにくいってわけじゃないけど、なんだかなw。
読みにくいってわけじゃないけど、なんだかなw。