映画版「時をかける少女」に感動し、筒井康孝の原作も面白かったので、本書を購入しました。
今まで古今東西の漫画を読んできましたが、間違いなく歴代ワーストの座を争う内容でした。
購入したことをこれほど後悔した本はありません。
キャラに魅力がない。
デッサンができない。
背景が描けない。
コマ割りができない。
起承転結が作れない。
ギャグがつまらない。
ストーリーを追えない。
確かに、技術は育つものです。どんな才能溢れた漫画家であれ、最初のうちは未熟な部分はあると思います。
はじめはつたない漫画を描いていたのに、巻を追うごとに素晴らしい才能を発揮していく作家さんも珍しくありません。
しかし、漫画家としての能力以前の問題として、この作家さんには「面白い作品を作ろう」という意欲が微塵も感じられません。
全二巻、これだけの分量を描いているにもかかわらず成長が感じられない構成力。文章力。
読み終わった後、あまりの内容の薄さに愕然とさせられます。
十数ページほどの分量しかない原作小説のボリュームをまったく膨らませられていません(えびてんがどうの、というナゾの描写はありましたが)。
魅力あるストーリーを描くための努力をする気が本当にあるのでしょうか?
そして全編通してあまりにクオリティの低い背景風景、背景キャラ。
主要キャラでさえペン入れに緊張が感じられず、ロングショット時には男女の描き分けすら危うく見えます。
漫画というものをナメきっているとしか思えないのは自分だけでしょうか?
もし作家さんが精一杯の努力をなさった結果がコレだというのなら、デビューが早すぎたか、才能がなさ過ぎたかのどちらかでしょう。
強いて言うならば、表紙にはある程度人目を引く力を感じました(両方人物一人のみ、単純な構図でしたが・・・)。
イラストの方面ならばデッサンや色使いにこれから伸びる余地も有るように思います。
作家さんにはぜひ自分に向いたジャンルで才能を暖めていって頂きたいですね。

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時をかける少女 (1) (角川コミックス・エース 115-1) コミック – 2004/5/1
筒井康隆の名作ジュブナイルをコミック化!!
進路に恋に悩み多き高校三年生・和子の青春に転機が訪れた。理科室でラベンダーの香りを嗅いだ時から、彼女は時間跳躍能力に目覚めたのだ…!!
高校最後の1年を迎えた芳山和子。将来の進路や恋の悩み、いろいろ考えたりもするけれど、幼なじみの一夫、吾朗、真理子らといつも通り仲良く過ごしていた。しかし、理科室の掃除の時、ラベンダーの香りを嗅いだ瞬間、和子は《時間跳躍能力(タイムリープ)》に目覚めてしまい・・・・・・。ジュヴナイルの金字塔、鮮烈なるコミック化! この香りを私は知っている。甘く、懐かしい香り・・・・・・
すごく新鮮!ゆうきまさみ氏推薦! 今、漫画化されたのがビックリなんですが、中身を見ればアレンジは現代的だし、漫画独自の華やかさが、これまでの「時かけ」のイメージを塗りかえてます。これなら納得。“時をかける名作”が、新鮮な作者の手によって、またよみがえりました。 ◇『時をかける少女』。この作品は、彗星にも似ている。その原作小説が、学習研究社の『中3コース』に連載を開始したのが、東京オリンピックの翌年となる1965年。その7年後の‘72年にNHKの「少年ドラマシリーズ」の第1弾作品『タイムトラベラー』として最初の映像化がされた。(中略)◇‘83年、大林宣彦監督の手で『時をかける少女』は11年ぶりに復活する。この時、ヒロインを演じたのは、まだデビューして間もない原田知世。そして、この映画の成功を機に『時をかける少女』は「映像化の定番」として定着することになる。(中略)◇だが重要なのは、『時をかける少女』がそれぞれの世代ごとに愛され、幾度も映像化されてきたという事実だけだ。今、新鋭・ツガノガクの手により再び光を放つ『時をかける少女』の物語。それは、やはり時代を巡り光を投げかける、彗星に似ている。◇文/山口宏(コミック版「時かけ」企画協力)~それは時代を巡り巡る彗星の光にも似て~
進路に恋に悩み多き高校三年生・和子の青春に転機が訪れた。理科室でラベンダーの香りを嗅いだ時から、彼女は時間跳躍能力に目覚めたのだ…!!
高校最後の1年を迎えた芳山和子。将来の進路や恋の悩み、いろいろ考えたりもするけれど、幼なじみの一夫、吾朗、真理子らといつも通り仲良く過ごしていた。しかし、理科室の掃除の時、ラベンダーの香りを嗅いだ瞬間、和子は《時間跳躍能力(タイムリープ)》に目覚めてしまい・・・・・・。ジュヴナイルの金字塔、鮮烈なるコミック化! この香りを私は知っている。甘く、懐かしい香り・・・・・・
すごく新鮮!ゆうきまさみ氏推薦! 今、漫画化されたのがビックリなんですが、中身を見ればアレンジは現代的だし、漫画独自の華やかさが、これまでの「時かけ」のイメージを塗りかえてます。これなら納得。“時をかける名作”が、新鮮な作者の手によって、またよみがえりました。 ◇『時をかける少女』。この作品は、彗星にも似ている。その原作小説が、学習研究社の『中3コース』に連載を開始したのが、東京オリンピックの翌年となる1965年。その7年後の‘72年にNHKの「少年ドラマシリーズ」の第1弾作品『タイムトラベラー』として最初の映像化がされた。(中略)◇‘83年、大林宣彦監督の手で『時をかける少女』は11年ぶりに復活する。この時、ヒロインを演じたのは、まだデビューして間もない原田知世。そして、この映画の成功を機に『時をかける少女』は「映像化の定番」として定着することになる。(中略)◇だが重要なのは、『時をかける少女』がそれぞれの世代ごとに愛され、幾度も映像化されてきたという事実だけだ。今、新鋭・ツガノガクの手により再び光を放つ『時をかける少女』の物語。それは、やはり時代を巡り光を投げかける、彗星に似ている。◇文/山口宏(コミック版「時かけ」企画協力)~それは時代を巡り巡る彗星の光にも似て~
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2004/5/1
- ISBN-104047136204
- ISBN-13978-4047136205
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著者について
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1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。
1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年11月7日に日本でレビュー済み
作画を、ツガノガク先生が描いているというのもあって期待して買いましたが、正直微妙でした。
たしかに絵は良いのですが・・・、先に原作を読んで漫画を読んだ自分にとってストーリーのオリジナル部分があまり良いとは思えなく、原作で印象的だった部分が漫画ではなかったりして、気になりました。
たしかに絵は良いのですが・・・、先に原作を読んで漫画を読んだ自分にとってストーリーのオリジナル部分があまり良いとは思えなく、原作で印象的だった部分が漫画ではなかったりして、気になりました。
2004年5月3日に日本でレビュー済み
本屋で表紙が気になって、買ってしまった。
小説でもあると知ったのは後のこと。
僕はこの作品を漫画だから手に取ったのだと思う。
・・・これも不思議な時の一部なのかなぁ、と思った。
内容は小説版のレビューを見てもらえばいい。
この漫画はその約三十年前にでた小説の漫画版であるが、全くそんな時の隔たりを感じさせない漫画家の技量が素晴らしいと思った。
漫画だからこそ、僕はこの作品を手に取った。だから是非、小説はちょっと・・・という人にも、読んでほしい。
小説でもあると知ったのは後のこと。
僕はこの作品を漫画だから手に取ったのだと思う。
・・・これも不思議な時の一部なのかなぁ、と思った。
内容は小説版のレビューを見てもらえばいい。
この漫画はその約三十年前にでた小説の漫画版であるが、全くそんな時の隔たりを感じさせない漫画家の技量が素晴らしいと思った。
漫画だからこそ、僕はこの作品を手に取った。だから是非、小説はちょっと・・・という人にも、読んでほしい。