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作家の値うち 単行本 – 2000/4/1
福田 和也
(著)
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社飛鳥新社
- 発売日2000/4/1
- ISBN-104870313952
- ISBN-13978-4870313958
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
気鋭の文芸評論家が、ミステリー&エンターテイメントと純文学の現役作家100人の、最新作を含む主要作品574点を、厳正かつ徹底的にテイスティングし、100点満点で採点した、究極のブック・ガイド。
登録情報
- 出版社 : 飛鳥新社 (2000/4/1)
- 発売日 : 2000/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4870313952
- ISBN-13 : 978-4870313958
- Amazon 売れ筋ランキング: - 195,693位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 32,775位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960(昭和35)年東京生まれ。文芸評論家。慶應義塾大学環境情報学部教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒。同大学院修士課程修了。1993年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、2002年『地ひらく』で山本七平賞受賞。著書に『日本の近代(上・下)』『昭和天皇』など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年3月20日に日本でレビュー済み
評定の中に高校の図書館にもあった100巻オーバーのグインサーガひとくくりで96点と書いてあり、絶対に嘘だと思いましたが、その後毎週図書館で10冊ずつ借りていって、図書室で読んで返してで、一ヶ月かかりませんでしたので、この読ませる感はハンパないグインサーガでして(きょうびのラノベでもそんな喚起力のタイトルはほぼ無い)福田先生嘘ついてない、そして、その栗本先生あとがきで、値うちを読んだから読んだものに、評論家の福田和也先生に(ちなみに栗本先生からみて福田先生は後生です)エンターテイメント最高点を頂きました!と、超喜んでまして爆笑しました。当時の作家は絶対見てますね。後から思うに有栖川先生とか載ってるならどうして森博嗣先生とかやってないんだろう、とか不思議に思いますが当時それなりを全部いれたら100人では無理でしょう。福田先生のこの本時代の方が作家天国のような気がします。そして評価は的確。白い巨塔に出てくる絵に描いたような良心的医師(ザ、里見)とか本当にその通りで、よく色々読みながら評点思い出して笑いました。誰とは言いませんが、常に流行の三歩あとを歩む流行人、=田舎者。とか。悪口上手な人の評論は面白いです。でも評価するべきはきちんと。そして、既にして自家中毒を起こしている要注意、としていた当時の新進作家、阿部和重、予言も的中しており、新人の頃の作品の方が明らかに素晴らしかった。変に長大化した上に面白くなくなる、という、勿体ないことになったものです。
2023年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海外の作家のことを知りたくて購入しましたが、日本の作家のことばかりでした。
2021年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2000年に出版された本なので、昔の作家が多い印象。これらの作家は世代交代によりどんどん読まれなくなっていくことが容易に想像できる。だからこそ本書のように、一時期の記録として評点をつけておくことには意味があるように感じた。
2004年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この書はとても大切な事を思い起こさせる。この本の最大の魅力は他作家たちの評点でも、批評でもない。ただこの福田和也という人間の発する文章の流麗さだ。まさに、江藤淳をして唸らせ、ジェロ・ビアフラにるら見込まれただけの事は、あまりある。この人間の存在が後年文壇史歴に名を刻むだろう。
また、批評についてはなかなか、ミーハーなところが垣間見れ非常になんか和めた。それにしても読み過ぎである。気の毒だ。。。
また、批評についてはなかなか、ミーハーなところが垣間見れ非常になんか和めた。それにしても読み過ぎである。気の毒だ。。。
2005年3月7日に日本でレビュー済み
文学という芸術作品の商業転用、とでも言えばいいのか、そういったものの弊害として、売れる作品(その質がどれだけ悪かろうと)のみが残され、売れないものはそれがどれだけレベルの高い作品であろうと淘汰されていく。そういった傾向に警鐘を鳴らす1冊です。
やっていることは非常にわかりやすく、100人の作家の600作品近くに100点満点で点数をつけていくという方法です。
私もそこそこに本を読んでいるつもりでいましたが、実際にこれだけの作品を列挙されると、読んでいない作品がかなりあって、実際にこれら全てを9ヶ月かけて読了したという著者には、頭が下がります。
自分の好きな作品が結構いじられていて、あるときは納得しまたあるときは不満に思って憤慨するのですが、それが結構楽しいです。
ただ、一つだけ愚痴を言いたい。
私は宮城谷昌光先生の作品が好きで読んでいるのですが、個人的に宮城谷作品の最高峰が「花の歳月」「孟夏の太陽(その中でも特に月下の彦士・隼の城の2作品)」「狭骨記(その中の布衣の人)」だと思っています。
しかし、今回の著作の中でこれらの短編が評価されておらず、そのために宮城谷作品が不当に低く評価されているようでなりません。
福田先生、もしもう一度同様の趣旨の本を書かれる予定があれば、ぜひ今度は宮城谷短編作品を評価していただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
やっていることは非常にわかりやすく、100人の作家の600作品近くに100点満点で点数をつけていくという方法です。
私もそこそこに本を読んでいるつもりでいましたが、実際にこれだけの作品を列挙されると、読んでいない作品がかなりあって、実際にこれら全てを9ヶ月かけて読了したという著者には、頭が下がります。
自分の好きな作品が結構いじられていて、あるときは納得しまたあるときは不満に思って憤慨するのですが、それが結構楽しいです。
ただ、一つだけ愚痴を言いたい。
私は宮城谷昌光先生の作品が好きで読んでいるのですが、個人的に宮城谷作品の最高峰が「花の歳月」「孟夏の太陽(その中でも特に月下の彦士・隼の城の2作品)」「狭骨記(その中の布衣の人)」だと思っています。
しかし、今回の著作の中でこれらの短編が評価されておらず、そのために宮城谷作品が不当に低く評価されているようでなりません。
福田先生、もしもう一度同様の趣旨の本を書かれる予定があれば、ぜひ今度は宮城谷短編作品を評価していただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
2005年12月1日に日本でレビュー済み
100点満点の採点という評価方式には賛否両論あるはずだが、
(以前、蓮實重彦も散発的に同じことをして反発されていた)
本書で示された点数に納得できるかどうかは
実際に作品を読んでから個々人が決めればいいことだろう。
とりあえず、これだけ網羅的に作品を読み込んだ上で
一定の評価基準を打ち出した点は評価できるし、
「芸」としての批評の生きの良さも随所に感じられるが、
明らかな偏向としか思えない部分が多々あるのも確かで、
そこには、波風のないところにあえてひと悶着起こそうとする
この著者独特のケレン味が感じられるし、
彼の「政治的傾向」が色濃く反映されてもいる。
むろん、政治的な文学批評があってもいいわけだから、
それだけを理由に本書を切って捨てるわけにもいくまいが、
しばしば立派過ぎるほどに響く言葉の大仰さと
太鼓持ちめいた姑息な動き方とのギャップには、
強烈な胡散臭さを感じざるを得ないのも確かで、
高潔人士めいた雰囲気を漂わせるイラストには
正直、失笑を禁じ得なかった。
(以前、蓮實重彦も散発的に同じことをして反発されていた)
本書で示された点数に納得できるかどうかは
実際に作品を読んでから個々人が決めればいいことだろう。
とりあえず、これだけ網羅的に作品を読み込んだ上で
一定の評価基準を打ち出した点は評価できるし、
「芸」としての批評の生きの良さも随所に感じられるが、
明らかな偏向としか思えない部分が多々あるのも確かで、
そこには、波風のないところにあえてひと悶着起こそうとする
この著者独特のケレン味が感じられるし、
彼の「政治的傾向」が色濃く反映されてもいる。
むろん、政治的な文学批評があってもいいわけだから、
それだけを理由に本書を切って捨てるわけにもいくまいが、
しばしば立派過ぎるほどに響く言葉の大仰さと
太鼓持ちめいた姑息な動き方とのギャップには、
強烈な胡散臭さを感じざるを得ないのも確かで、
高潔人士めいた雰囲気を漂わせるイラストには
正直、失笑を禁じ得なかった。
2022年6月24日に日本でレビュー済み
〇 ワインのガイドブックを真似て小説の評価本を作ろうというアイデアはおもしろい。相当に偏っているように見える著者の評価も遠慮がなくてよいと思う。この本とは違う評価が現れるのを歓迎するという著者の立場表明は潔くて好感をもった。
〇 唯一の問題は本書が改定されなかったこと。ワイン・ガイドならば、パーカー本はしばしば改定され、ヒュー・ジョンソン本は毎年新版が出る。作家は毎年新作を発表しているのであり、それによって作家自身の評価も変えなければならないはずだ。本書もせめて数年に一度は改定するのが良心ではないだろうか。同じ趣向の小沢栄太郎さんの版がでたが著者が変わったのでは意味がない。
〇 唯一の問題は本書が改定されなかったこと。ワイン・ガイドならば、パーカー本はしばしば改定され、ヒュー・ジョンソン本は毎年新版が出る。作家は毎年新作を発表しているのであり、それによって作家自身の評価も変えなければならないはずだ。本書もせめて数年に一度は改定するのが良心ではないだろうか。同じ趣向の小沢栄太郎さんの版がでたが著者が変わったのでは意味がない。
2004年2月5日に日本でレビュー済み
そもそも文学賞や新聞の書評は優れた作品を一般の読者に届けることで、作家の生活だけでなく、優良な出版業界を支え、日本の文化に何らかの貢献をするために存在しているのだろうが、この上なく問題だったのは高名な文学賞をとり、大作家が絶賛している作品が、作品それ事体の価値ではなく、一部の人々の安穏な生活と利益のために、本当は全く退屈な代物であるにも関わらず、評価されていたと言う事だ。
本書はそのような歪みを正し、優れた作品が正当な評価を受け、そうでないものは淘汰される、そのような当たり前の文壇の機能を回復するための試みとして出されたものである。
と言ってしまえば、なんだそうなのかで終わってしまいそうだが、このような本を現実に出版してしまう事は、例えそれが文芸に関わる者にとって正しい事であろうと、自らが属す業界を牛耳っている中枢を正面から批判するのだから、腹を括って死ぬ覚悟でなければできない命がけの仕事である。
福田和也は本当に男前だ。
本書はそのような歪みを正し、優れた作品が正当な評価を受け、そうでないものは淘汰される、そのような当たり前の文壇の機能を回復するための試みとして出されたものである。
と言ってしまえば、なんだそうなのかで終わってしまいそうだが、このような本を現実に出版してしまう事は、例えそれが文芸に関わる者にとって正しい事であろうと、自らが属す業界を牛耳っている中枢を正面から批判するのだから、腹を括って死ぬ覚悟でなければできない命がけの仕事である。
福田和也は本当に男前だ。