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ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師 (電撃文庫) 文庫 – 1999/8/10

4.7 5つ星のうち4.7 58個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (1999/8/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/8/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 344ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4840212503
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4840212502
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 58個の評価

著者について

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上遠野 浩平
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1968年生まれ。98年『ブギーポップは笑わない』で第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞しデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 クリプトマスクの擬死工作 (ISBN-13: 978-4396208721 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
58グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年3月27日に日本でレビュー済み
ブギーポップシリーズの中でも特に評価の高い本作。その魅力は本編のありとあらゆる箇所に散りばめられているが、中でもプロローグの鮮やかさは目を引く。

「律子、"あれ"を出しなさい」
学校から帰宅するなり母親から詰問される律子、
「誤魔化しても無駄よ、毎日氷を冷蔵庫から抜いて、魔法瓶の中に入れて、"あれ"が溶けないようにしてるんだわ、さあ、早く"あれ"を出しなさいーーーー」

律子は慌てて部屋に閉じこもり、鍵を閉める。ドアの外から母親の叫ぶ声が聞こえる。「"あれ"は毒なのよ!」
「直接の毒性は無いって発表されたじゃない!」か細い反論。律子は、バッグに入れていた魔法瓶を取り出し、蓋を開ける。仄かに、冷気が可視化され、漏れ出したかのように思われる。でもそれは気のせいだ、そこまで温度が低いはずはないーーーー

"それ"はアイスクリームだった。
ビニールの袋に入った、ペパーミントのアイスクリームだ。
律子はそれを、泣きそうな、迷子の子供のような、たまらない表情で見つめる。それはお守りだった。
初めてそれを食べた時、彼女は掛け値無しにこう思ったのだ。
"生きていてよかった"。
"本当に生きていてよかった"。本当にそう思ったのである。それくらい美味しかったのだ。

だからこそ彼女はその一口をお守りの代わりに、いつもバッグの中に入れていたのである。
でももうダメだ。母親は、先程からドアを拳で叩き続けている。早晩、何らかの方法でこのドアの鍵をこじ開けてしまうだろう。
食べてしまうしかない。

ペパーミントアイスは外気に触れて、少しずつその氷の結合を失っていく。徐々に、溶けていってしまう。
でも。
律子はそれを食べてしまうことができない。
彼女以外の他の人々もそうだったように、怖くて、怖くて、その勇気が湧かないーーーー
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年6月15日に日本でレビュー済み
ブギーポップで唯一気分のよくなる作品。ブギーポップ作品は内容が難しくその難しさが人を引き付ける魅力の一つであるが、人によってはダークファンタジーで話が難しいので気持ちわるくなる方もいます。

本作は主人公が無垢・純真で最後さっぱりとした気持ちで読める作品です。主人公の軌川十助は人の辛い記憶を感じ、それを特殊なアイスを食べさせて消す事ができます。それを本人は自覚なくしていましたが、それは人を成長させるきっかけにもなる大事な感情な為、世界の敵とみなされ、色々な事に巻き込まれます。十助はただ子供の様に相手にアイスを食べさせたいだけなのですが、すごい才能から会社を持ったり、数十万のアイスを作ったり、命を狙われたりします。
ある時彼の大事なパートナーがその能力に気付き、辛かった記憶を消されたくなく彼から去ってしまい
ます。そして自分の能力に気付いた彼は全く逆の大事な感情を思い出させるアイスを作りパートナーに
食べさせて去っていくのです。ブギーポップでは珍しいとても哀愁ある名作品です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月8日に日本でレビュー済み
ブギーポップシリーズ最高傑作にして、運命の失敗作──軌川十助(きがわとすけ)が主人公の悲しいお伽話。
ペパーミント色の肌を持つ天才アイスクリーム職人、軌川十助。世界と相容れない彼が、寺月の援助を受けて、仲間である玲と一緒に、自分の作ったアイスクリームを世に売り出した。
その甘美なるアイスクリームは、たちまち人々を虜にした。
だが、唐突に、玲は別れの言葉とともに十助の唇に自分の唇を一瞬だけ重ねると、十助の元を去った──

『痛み』とは、十助の能力の秘密とは、そしてなぜアイスクリームなのか──
すべての謎が明らかになる時、思わず誰もが息を飲み、その甘美なる悲しみに酔いしれる。

これは、是非とも皆さんに読んで頂きたい小説です。どうか読んでみてください。
出来るだけコンパクトにまとめたかったのですが、長文になってしまいました。本当はまだまだ書いていたいのですが(笑)、この辺りで筆ををかせて頂きます。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年4月6日に日本でレビュー済み
難しいことは抜きで、単純にいい話。

ブギーポップシリーズの中でストーリーにおいても、時系列においても、かなり独立性が高く、コレだけでも知らない人にお勧めできる作品。
とにかく一人でも多くの人に読んで欲しい。

人の心の痛みを感じ取るだけでなく、それを忘却させる、言わば『※痛みを我が物とする』能力を持つ今作の事実上の主人公、「軌川十助」が自らの痛みに触れる時、読者でさえも彼の痛みに触れ、何かを感じ取るのだろう。なんて言ってみたりする。

※(究極のネタバレのような気もするが、物語の冒頭ですでにそれは描かれているし、この能力の真意は最後まで読まないと多分、分からないと思う)

複雑な時系列と登場人物の交錯、それらを取り巻く大きな意志と複数の視点から見た一つの事実。
これらの要素がシリーズを通しての特徴であり、魅力の一つなのだが、この『ペパーミントの魔術師』だけは別の部分で突出したものがある。

一言で言えば『切ない』。
或いは哀しい。
寂しいような哀愁というような…

泣ける。
っていうか泣いて。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年5月26日に日本でレビュー済み
 とにかく面白いのですが一度読んだだけでは、何が良かったのがうまく言い表せない・・・
読み易くすらすら進んでいくと、いきなりガァンと頭を殴られたような衝撃をうけ、気がついたらもう物語が終わってた・・みたいな。
好きな事を夢中でやっているだけなのに、褒められたり、怒られたり、迷惑かけたり、利用されたりして自分の中でやっと見つけた確かなモノを得たときには、何か大切なものを失ってた。そんな儚さを感じました。(え?勘違い?

とりあえず一言で言うと何回も読み返したくなる本です。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年9月12日に日本でレビュー済み
大好きなブキーポップシリーズの中でも、一番好きなお話。

読みやすいラノベでありながら、重いお話でもあると思う。

「汝は魔術師…運命の失敗作よ…」
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年2月21日に日本でレビュー済み
まさにペパーミントアイスのように甘くて、それでいて切ない話。

アイス作りの達人であり、人の痛みに合ったアイスクリームでを作ることの出来る魔術師の奇妙な栄光と没落の話。その力はやがて死神さえも動かしてしまう…。

物語とアイスクリームのイメージがピッタリくる内容でした。

個人的にこれもシリーズベスト3に入る作品だと思います。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年1月28日に日本でレビュー済み
この世のものとは思えないほど美味しいアイスクリーム。それはあなたの心に合う味だから・・・ 今回の主役は軌川十助。アイスクリーム作りの名手だ。その彼が巻き起こす波紋。世界にかかわるほどの味の秘密とは?
アイスクリームと世界の危機がどう結びつくのか、かなり後ろの方まで悩みました。彼の意外な本当の能力にも驚きました。最後までなんだか切ない話。作者は毎回変わった特殊能力を設定しますが、今回は本当にびっくりしました。こんな能力あっても、切ないなぁ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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