いよいよ今度の舞台は日本。敵役も日本人と聞いていたのでどんなストーリーなのかとわくわくしましたが・・・・
まあ、出版された当時が日本経済がアメリカを蹂躙し、ジャパン・バッシングに吹き荒れていたので、多少毒のある描写も仕方ないと思いましたが、いくら経済利益のためとはいえ車に核爆弾積んでアメリカに輸出はしねえよ、と。靖国神社を極右の精神の拠り所とする解釈も釈然としないし、アメリカの議員たちが日本経済を批判する場面も他国民から見ると面白くない。石油で戦争しかける国にいわれたかねえよ、と。
まあ、読んだ後は内容の良さよりも、本書の日本人観にキレまくったのだが、訳者もそのリスクに気づいたらしく、[解説]には余り被害者意識に固まるなと書いてあった。カッスラーも悪気はないって言ってたよとも書いてあった。
思えば冷戦時代のハリウッド映画は必ずと言っていいほどソ連が悪役だったし、今はイスラム過激派がそうだ。好きなシリーズの敵役になるというのは嬉しさと悲しさが混在するビミョーな気分だ。そのことを教えてくれる作品だった。

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ドラゴンセンターを破壊せよ 上巻 (新潮文庫 カ 5-13) 文庫 – 1990/11/1
クライブ カッスラー
(著),
中山 善之
(翻訳)
- 本の長さ411ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1990/11/1
- ISBN-104102170138
- ISBN-13978-4102170137
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1990/11/1)
- 発売日 : 1990/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 411ページ
- ISBN-10 : 4102170138
- ISBN-13 : 978-4102170137
- Amazon 売れ筋ランキング: - 81,184位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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