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詩的私的ジャック (講談社文庫) 文庫 – 1999/11/12
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女性が死んでいた。みな密室で。歌詞のとおりに1人、また1人。
大学施設で女子大生が連続して殺された。現場は密室状態で死体には文字状の傷が残されていた。捜査線上に浮かんだのはロック歌手の結城稔。被害者と面識があった上、事件と彼の歌詞が似ていたのだ。N大学工学部助教授・犀川創平とお嬢様学生・西之園萌絵が、明敏な知性を駆使して事件の構造を解体する!
- 本の長さ474ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1999/11/12
- 寸法10.8 x 1.9 x 14.8 cm
- ISBN-104062647060
- ISBN-13978-4062647069
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/11/12)
- 発売日 : 1999/11/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 474ページ
- ISBN-10 : 4062647060
- ISBN-13 : 978-4062647069
- 寸法 : 10.8 x 1.9 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 98,304位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。
ホームページ「森博嗣の浮遊工作室」(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/)
●これから出る本→予定表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/timetable.html)
●作者による作品の紹介(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_index.html)
●出版された本の一覧→出版年表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
このシリーズは基本、物語が軽快なテンポ感で進んでいくので読みやすい!今回は芸術家的思想が絡まってて、思考の部分は面白かったけど、本格謎解きミステリーが好きな人にはちょっと物足らないかも知れない。。
過去作で登場した真賀田研究所や三ツ星館とは違い、登場人物は日常を生きながらそれぞれのペースで事件に関わっていくタイプの展開ですね。
私見ですが、どちらかと言うと隔離された環境で事件を解決する展開の方が一緒に謎を解きたい気分にさせられます。
一方で日常系な今作は人物それぞれの生きている風景を味わうことができ、またそれは森博嗣さんの見てきたものでもあると思うので、これはこれで風情があって楽しめました。
シリーズを通して密室や不可能犯罪といったテーマを扱っていますが、今作の密室はあっさりとトリックが解明されます。
またそのトリックというのも工学的な知識をベースに構築されているため、読者がトリックを解明することは特に期待されていないように思えます。
過去作においても「1つのHowか2つのWhyがわかれば謎が解ける」というくだりが登場したように、「なぜ密室にしたのか」というテーマを据えるあたり、森先生の趣向が大きく出た作品といえるでしょう。
「F」や「笑数」のようなシンプルかつ大きな謎も無く、事件の真相もおよそ派手とは言えないため、謎が解けてもあまりカタルシスは感じませんでした。どちらかと言うと犀川が時折見せる「英語で言えるかい?」のようなヒントのほうがとんちが効いていて面白かったです。
単にこの作品だけをミステリとして読んで面白いかというと微妙でしたが、単に不出来な作品というわけではなく、シリーズを通しての文脈や指向性がよく現れているため、S&Mシリーズのファンであれば満足できる内容だと思います。
市内の大学の殺人事件が発端で、犀川先生と西之園さんがまたしても巻き込まれていく。
そんなよく有るお話。
森博嗣さんらしい、理系な内容が続きます。
謎からトリックから日常生活、そして謎解きの過程や動機までもが数式で作られたみたいな『デジタル』チックなストーリー。
一見すると、意味不明な話や密室がてんこ盛り。
前半中盤は、内容の意味がよく分からず疑問符が頭に並びながら読む進める事になるかもしれませんが、それでもラストには「成る程、そう言う事か!」と必ず1本に繋がります。
『密室』なんて作る事も解く事も無意味だ・・・・・作中の人物もそう言ってはいますが、それでも密室に拘る森ミステリが自分では大好きです。
限りなく論理的に、何処までも透明に澄み切った推理小説を目指す森ミステリ。
『夢と希望は何処が違うと思う?』
そう聞かれたとき、あなたなら何と答えますか?
的な意見が見受けられますが、今作もそれが顕著に現れているのではないでしょうか。
劇中、それは犀川先生の言葉からもはっきりと明示されています。
もっとも、犯罪者の心理を正常な精神の人が理解できるのかどうか、
意図や目的が共感できるものなのかどうか、疑問があります。
一般的には悲劇的な生い立ちや、やむにやまれぬ状況下に追い込まれて
犯行に至るわけですが、それだって完璧な意味で理解できる、
ということはありえないと思います。
自分以外ということは他人と言うわけで、他人の気持ちを真の意味で理解することなど、
現実には不可能なわけですから。
氏の作品は、逆にそういったポイントを作品に的確に表現することで、
ミステリーとしての面白さ、フィクションとしての非現実さを提供しているのではないか、
個人的にはそう考えています。
過去3作と比べても、今作は理系色がとても強く、工学的な知識がトリックで使われています。
氏の作品が好きな方には、これは当然のごとく楽しめる点でしょうし、
まだ氏の作品を知らない方からすれば、特徴の一つとして挙げられるでしょう。
当然、ミステリーとしての醍醐味もいかんなく発揮されており、
犯行時間のミスリードから密室トリックまで、基本はしっかり押さえられています。
第1作「すべてがFになる」と同様、異質な犯行動機がやはり今作の評価の分かれ目でしょうか。
今回は事件以外にも楽しめる要素が多いと感じました。
今までぼんやりとしか表現されていなかった犀川先生の実力の片鱗が、
登場人物を介して少しだけ紹介されます。
萌絵ちゃんと犀川先生の仲もより進展し、ファンにとっては見逃せません。
その萌絵ちゃんも今までになく活躍し、劇中犀川先生も述べるように、成長を感じさせます。
学園祭や犀川先生の出張のくだりなど、今までにはなかった出来事も描かれつつ
メインストーリーと上手く絡み合い、読者を飽きさせません。
余談ですが、工学博士であり推理作家でもある氏がロックの作詞をすると
こうなるのか・・・と感服してしまいました(笑)
(恐らくわざとではあると思いますが)滑稽なものから重要な意味をもつものまで描かれており、
読者を物語に引き込む一役を担っていると感じました。
喜多先生筆頭に大変魅力的な登場人物も多々登場し、
窮地に陥ったヒロインを犀川先生の頭脳をもって救うシーンは、
読者を一層物語に没入させること間違いありません。
事件のきっかけになった出来事がミステリーとしては無理矢理に感じる、
言い換えればあまりにも現実的過ぎる点と、
犯人の動機がやはり異質すぎる点の二つから、星一つ減らしました。
氏が最初に書き上げた作品は今作含め4冊になりますが、
その後の展開も目が離せず、これからどうなるのか期待せずにはいられません。