「経済政策全データ」って、一般会計歳出予算の円グラフがあるだけですよ。しかも、戦後の歴代首相の経済政策そのものについても、ほんの少し触れられているだけです。むしろ、政治に関する話題が多いです。
というわけで、題名と内容が、全く合っていません。やはり政治学者が書く経済モノでは、こうなってしまうのでしょうか。
ただ、戦後の「政治史」を概観した本と思えば、コンパクトにまとまっており、良書だと思います。なので、星を一つではなく二つにしておきました。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
歴代首相の経済政策全データ (角川oneテーマ21 C 87) 新書 – 2005/1/1
草野 厚
(著)
戦後60年、日本国民必携の書
戦後60年間、28代27人の首相はどのように日本経済を成功に導いたか。緻密なデータをもとに検証する歴史的名著。
戦後60年間、28代27人の首相はどのように日本経済を成功に導いたか。緻密なデータをもとに検証する歴史的名著。
- ISBN-104047041823
- ISBN-13978-4047041820
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2005/1/1
- 言語日本語
- 本の長さ269ページ
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年6月14日に日本でレビュー済み
他のレビューにも指摘のある通り、本書を「データブック」だと思って購入すると、期待を裏切られることになる。本書は、あくまで「経済政
策を中心とした各首相(各内閣)の政策を概観するガイドブック」であって、数値的なデータはほとんど掲載されていないからである。
しかしながら、「経済政策を中心とした各首相(各内閣)の政策を概観するガイドブック」としては、以下の理由により、購入に値する書籍だ
と思う。
(1)コンパクト
本書は新書版で刊行されており、比較的短い文章で各首相(各内閣)の政策が概観されている。したがって、経済政策を中心に、戦後政治の流
れを知りたいという方にとっては、大変有用な書籍である。
(2)経済政策を政治的な観点から分析
往々にして、経済学者は理論的な観点から経済政策を分析しているが、多くの経済政策は経済的効率性や有効性よりも、政治的なパワーゲーム
の帰結として実行に至るケースが多い(消費税は、その代表例といえるだろう)。本書では、まさにその政治的なパワーゲームを俯瞰した上で、
経済政策の解説を行っているため、そのような政策が実行に至った背景を知ることができる(但し、裏を返せば、経済政策の経済的効率性や有
効性はほとんど検証されていない)。
(3)国民経済に占める政府財政の肥大化が一目瞭然
本書では、国民経済に占める政府財政の割合を円グラフで図示している。それを見ると、政府財政の肥大化が一目瞭然となる。このような円
グラフは、他の書籍等で見たことはなく、この円グラフを見るだけでも、本書を閲覧する価値はあると思う。
策を中心とした各首相(各内閣)の政策を概観するガイドブック」であって、数値的なデータはほとんど掲載されていないからである。
しかしながら、「経済政策を中心とした各首相(各内閣)の政策を概観するガイドブック」としては、以下の理由により、購入に値する書籍だ
と思う。
(1)コンパクト
本書は新書版で刊行されており、比較的短い文章で各首相(各内閣)の政策が概観されている。したがって、経済政策を中心に、戦後政治の流
れを知りたいという方にとっては、大変有用な書籍である。
(2)経済政策を政治的な観点から分析
往々にして、経済学者は理論的な観点から経済政策を分析しているが、多くの経済政策は経済的効率性や有効性よりも、政治的なパワーゲーム
の帰結として実行に至るケースが多い(消費税は、その代表例といえるだろう)。本書では、まさにその政治的なパワーゲームを俯瞰した上で、
経済政策の解説を行っているため、そのような政策が実行に至った背景を知ることができる(但し、裏を返せば、経済政策の経済的効率性や有
効性はほとんど検証されていない)。
(3)国民経済に占める政府財政の肥大化が一目瞭然
本書では、国民経済に占める政府財政の割合を円グラフで図示している。それを見ると、政府財政の肥大化が一目瞭然となる。このような円
グラフは、他の書籍等で見たことはなく、この円グラフを見るだけでも、本書を閲覧する価値はあると思う。
2006年10月23日に日本でレビュー済み
これは面白い本ですね。東久邇稔彦内閣から小泉内閣の末期までの経済政策を、各年度をプロットした主な出来事や株価などの資料を縦横無尽に紹介しながら、戦後日本を政治経済面から振り返るという、まさに私のような社会科の教員には必読の書だと評価します。
私は1960年生まれです。その前後の日本の政治経済がどうだったのか、教科書レベルの面白くない表現では何度も読んでわかったふりをしていましたが、筆者の迫真の筆による記述は、知らない時代なのに「そうだ、そんなことがあったっけな」と変に納得させられるから不思議です。
社会科の先生に推薦します。現代社会または政治経済の最良の参考書だと思います。
私は1960年生まれです。その前後の日本の政治経済がどうだったのか、教科書レベルの面白くない表現では何度も読んでわかったふりをしていましたが、筆者の迫真の筆による記述は、知らない時代なのに「そうだ、そんなことがあったっけな」と変に納得させられるから不思議です。
社会科の先生に推薦します。現代社会または政治経済の最良の参考書だと思います。
2005年6月19日に日本でレビュー済み
時が過ぎると、過去を忘れてしまいがちです。
でも、過去の政策があるからこそ、今の日本がある。善し悪し問わず。
戦後復興からバブル絶頂期、バブル崩壊を含んだ政策データが収録されています。
今だからこそ感じる、バブルの儚さ。
政治の転換とは、一人の力ではなく、何人もの支えがいると感じました。
でも、過去の政策があるからこそ、今の日本がある。善し悪し問わず。
戦後復興からバブル絶頂期、バブル崩壊を含んだ政策データが収録されています。
今だからこそ感じる、バブルの儚さ。
政治の転換とは、一人の力ではなく、何人もの支えがいると感じました。
2006年8月7日に日本でレビュー済み
世銀が「東アジアの奇跡」と呼ぶ戦後日本の経済的発展。東久邇内閣から小泉内閣までの経済政策を限られた頁数で纏めるのには,苦労も多かったのではないだろうか。色写真/色年表でこの価格設定というのも良心的。
日頃マクロ分析を専門としているが,数値データを追うことのみに終始するのではなく,その背景にある経済政策(国内・国際場裏)を理解することの重要性を感じている者の一人として,学生諸君に薦めたい一冊。分野横断的なこの執筆手法を可能にしたのは,著者が政治学者であったからであろう。
日頃マクロ分析を専門としているが,数値データを追うことのみに終始するのではなく,その背景にある経済政策(国内・国際場裏)を理解することの重要性を感じている者の一人として,学生諸君に薦めたい一冊。分野横断的なこの執筆手法を可能にしたのは,著者が政治学者であったからであろう。
2005年5月25日に日本でレビュー済み
カラーの一覧となった図表もあり、
わかりやすく、コンパクトに解説されている。
この1冊は、補助教材として有用ではないだろうか。
あまり経済に興味がない人でも、よみやすくわかりやすい点
また、データブックとしても重宝するものである。
わかりやすく、コンパクトに解説されている。
この1冊は、補助教材として有用ではないだろうか。
あまり経済に興味がない人でも、よみやすくわかりやすい点
また、データブックとしても重宝するものである。
2005年5月10日に日本でレビュー済み
戦後政治経済史は歴代首相の政策を体系的に見ることで
大きな流れが見える。一国の首班が短期間でコロコロ変
わってしまったことに日本国の不幸がある。派閥争い、
選挙に明け暮れる政治風土こそ問題と著者は批判する。
大きな流れが見える。一国の首班が短期間でコロコロ変
わってしまったことに日本国の不幸がある。派閥争い、
選挙に明け暮れる政治風土こそ問題と著者は批判する。
2005年4月20日に日本でレビュー済み
もとからこういう内容の本が大好きなので興味深く読むことができました。
各首相ごとの経済政策、外交政策、派閥争いをコンパクトにまとめてあってとても読みやすいです。
一人一人の政策を味わって(?)読んでもらいたいです。
各首相ごとの経済政策、外交政策、派閥争いをコンパクトにまとめてあってとても読みやすいです。
一人一人の政策を味わって(?)読んでもらいたいです。