Geek Chicks: 第2考


序文

この論文では、技術分野、とりわけオープンソース/フリーソフトウェア運動とgeekやハッカーのコミュニティにおける女性に関する幾つかの論点を探る。何故、この分野に関わる女性はこんなに少ないのか? 何故これらの分野で優秀で認められている女性は少ないのか? 何が原因となり関係しているのか、これについてより教えてくれるものを知ることが出来るだろうか? そして、それには意味があるのだろうか? 女性のハッカーの魅力も爆発的に増大しており、この分野における女性の代替的な役割についても提案されている。

この分野での性差による不均等は、"Nature 対 Nurture"のまわりで議論されている。"Nature"は生物的かつ遺伝子学的な影響を述べる言葉であるのに対して、"nurture"はその人間が育った環境について言及している。

この議論の"Nature"側の研究は、生態的または遺伝的な影響を分離して検証することがほとんど不可能であるためにとても困難である。誰であれ、このような研究の被験者となるものは教育と環境によって"汚染"されているのである。

私達が、女性のgeekへの尊敬と共に"Nature"の論点を論ずることが出来ないため、この章では、論点の"Nurture"側を検証し、より多くの女性に技術分野、とりわけハッカーの世界やオープンソース/フリーソフトウェア運動を勧められるよう私達の環境を変えようとと試みる。

専門用語への敬意と共に、"geeks", "ハッカー"[1], "オープンソース/フリーソフトウェア コミュニティ"やそれと互換性のある用語をこの章では使うことにする。私は、それらが(重なる部分はあるにしても)違うグループであることを知っているが、それら3つのカテゴリーでは等しく女性が欠乏しているからである。以下の議論は一律に当てはまる。もし、あなたがこの用語を好きでないならば、自分で自由に読みかえて解釈して欲しい。

この時点で、私の性別を明らかにする必要もある。私の前の論文を読んだ人は、私が自分を"geek chick"として認識していることを知っているでしょう。私は、コンピュータを10才かそこらから使っていて、Linuxを1993年から使っていて、ハッカーのサブカルチャーとオープンソース運動に意気が通じている。これを説明したのは、あなたが私が誰であるか知ることができ、また私がこの論文で言わんとしていることを誤解しないためには必要であると感じたからだ。

最後に、これは学術論文ではなく、個人的な意見と経験に基づいていることを明らかにしておく必要があるかもしれない。そして、私は自身のボスである事実にも関わらず、ここで発表した意見は、他の女性のgeekを含む、Netizen Pty Ltdやその他のいかなる存在やグループにも欠かせないものではない。

環境要因

少女が科学に夢中になることは環境要因によって妨げられていて、技術分野でキャリアを追い求める気をなくさせる強力な逆のインセンシティブがあるということは、幾度も幾度も(幾度も幾度も)言われてきた事だ。これは、この議論の候補ではない。これは、研究によりは何度も確認され、広く正しいと受け入れられている。

これは今晩考えていたのだが、何故ある人々(男性も女性も、ただし男性が多い)は、幾らかの技術背景を持っていると最後にはgeekやハッカーになることが出来るのか? また、それにも関わらず、なぜ、技術背景を持った多くの人々はgeekにならないのか?

geekの努力しているすべての分野(そして、多分努力している時間)は、能力の段階がある。コンピュータを使いはじめたばかりの人はだれであれ最初は悪戦苦闘するだろう。そのとき、彼らは啓示を受け、そして次の段階へと突破するのだ。アプリケーションのユーザーにとって、啓示はアプリケーション間の類似点に気づき、その一般的な法則(たとえば、「カット&ペーストはすべてのアプリケーションで同じように動作する」とか「ほとんどのアプリケーションにはファイルメニュー、編集メニュー、最大化と最小化のボタン、その他がある」といったこと。)を新しく出会ったアプリケーションに適用できるときに受けるのだ。プログラマーにとって、最初の啓示は、一つ以上の言語を学んだときにやってくる。ほとんどの言語には、変数や条件やループやエラーの扱いなど共通の概念を持っていて、違いは文法の問題だけだということに気がついたときにやってくるのだ。

一歩引いて広い視点を持つ -- パターンと不規則性、ルールと例外、一般的な事例と特殊な事例を見付ける -- 能力は、一つのレベルを解決して私達の後ろにやってしまい、次に進ませてくれる。技術文章のような巨大な知識の塊を吸収することも特定の分野につなぐためにはまた必要であり、ハッカー達が情報をこの方法で吸収するために多大な時間を費すのは稀ではない。

不運にも、これをするにはほとんどの人が「普通」と考えている以上の努力が必要である。ハッカーの世界では、これは「幼虫段階」として知られるとりつかれた焦点の期間であり、それはハッカーに向かう生来の傾向を前面に押し出し、初心者にハッカーとして成熟するのために必要なスキルを教える。このプロセスを経験し、それから浮かび出て新しい理解の段階に入り、繭から蝶になって現れるために準備している人が小数に過ぎないことがあろうか?

larval stage n. Describes a period of monomaniacal concentration on coding apparently passed through by all fledgling hackers. Common symptoms include the perpetration of more than one 36-hour hacking run in a given week; neglect of all other activities including usual basics like food, sleep, and personal hygiene; and a chronic case of advanced bleary-eye. Can last from 6 months to 2 years, the apparent median being around 18 months. A few so afflicted never resume a more `normal' life, but the ordeal seems to be necessary to produce really wizardly (as opposed to merely competent) programmers. See also wannabee. A less protracted and intense version of larval stage (typically lasting about a month) may recur when one is learning a new OS or programming language.

-- The Jargon File

これに対する単純な答えは、コンピューターに張りついて一週間も過ごそうと準備する人達にとっての「生活をする」という考えを抱いていない人達である。技術的な熟練と社会的な愚かさとの相違は社会的な能力の乏しい人々がコンピュータに向かうというのではない。むしろ、良い社会的な能力を持った人々は技術的な能力を向上させるチャンスに恵まれないのだ。

これは性差についての議論と何故女性のgeekがほとんどいないのかということにに我々を再び導く。一つの理由は、女の子たちは社会的であることをより強く奨励され、社会的な相互作用と社会的な能力に大きな価値を置くからかも知れない。また、多くの男の子たちの夢中になる趣味 -- 模型, スポーツ, etc -- は女の子たちの趣味より高いレベルであるという妄想を与え、それゆえに幼虫段階の間、傾斜し集中する能力を導く。一方で、女の子も取り付かれたり献身したりすること促す活動(すなわち、音楽やスポーツ)があるが、男の子たちよりもずっと思春期中に与えられるのだ。

少なくとも時々、技術に長時間熱中し、社会的な相互作用を犠牲にすることの出来るこれらの人々は、卓越した知識を得ることだろう。このように単純なのだ。これを悟ったgeekは「時々、自由な一週間を手にいれたとき、これこれしかじかの話題の時間を本当に見付けなくてはならない...」そして、別の幼虫の段階へ進むための時間を見付けようとするだろう、たとえ休日をコンピューターの前で過ごすことになったとしても。

ならば、何故明白な社会的な義務と技術への興味を持たない人々は、それにも関わらずこの領域で勝っている事が出来ないのだろうか? 私は、人々は若くしてはじめなければならなく、新しい到達すべきレベルがあることを知るゆえであると信じている。私は、PCをちゃんと組み立ててWindowsをインストールする事が出来るからコンピューテングのエキスパートだと思い込んでいるが、その先があるということを決して悟ることのない人々を見たことがある。これらの人々は根底にあるパターンを探すことや次の段階を探し求めることを学んだことがない。彼らが、パケットを解析したり、RFCを読んだり、coreファイルに屈伏したり、机にもたれてコードを完璧にしようとして頭を爆発させたりすることは決して起こらない。彼らは、エレガントさを見ることも正しく評価することも、ましてや創り出すことは出来ない。彼らは技術分野から販売や経営に移り、そして後悔することはないだろう。

これは悲しいが真実である。だから、どれだけ多くの女性が技術に通じた人間になっても、女性の"alpha geeks"の人数の比ではない -- あるいはいつでもすぐになくなるかも知れない。

変えることは出来るだろうか? 私達はそれを望んでいるだろうか?

女性をハッカーに転向する

私たちが変えたいと思っていることを仮定すると、女性のgeekの人数 -- と、 -- を増やすために出来ることがいくつかある。

高校生の年頃の技術科目を学習する生徒を励ますことは効果的な手段ではない。もちろん、おそらく結果として数学や科学を学習する女の子を増やすことにはなるだろうが、技術領域で卓越したことを成し遂げるのに必要とされる分析的な考え方は、高校生よりもずっと前に勧められなければならない。

以下には、子供 -- とりわけ女の子、だがそれに限定しない -- の分析的な考え方を育てるのを助けるためのいくつかの方法がある。

女性に高校や大学レベルの技術過程を受けさせることは、ハッカーを生み出さない。女の子にバービー人形の代りにTonka trucksを与えることも、ハッカーを生み出さない。ただ、正しい端緒を早期に与えること、子供たち知識や理解の探求のための質問をサポートすることだけがこれを成し得る。

私の世代のごく一部がこの道に進んだ。(父に感謝) これからの20年以上に及んで、已然としてこの比率は増えるように見えるだろう。

これは以下のように表現することが出来る。

選択肢1: 女性がハッカーの世界にフィットするように道を変えよ

女性ハッカーたちの魅力

しかし、我々は女性のgeekやハッカーが増えることを望んでいるだろうか? ほとんどの男性のgeek -- 特に若くて同性愛者でない独身の -- に尋ねれば、ほとんど確かに「YES」という答えが響きわたるだろう。この理由は極端だ。多分、この質問は変えるべきだろう。何故、この分野でもっと多くの女性が必要なのか、またその恩恵(もしあるならば)は何なんだろうか?

ハッカーたちの素早いstraw-pollは、この分野でより多くの女性を求める理由は(性的衝動は置いておいて)、女性たちが異なった視点を持ち込むことで新しいアイディアが生まれそうに感じるからだ、と提案する。

これがこのケースならば、私達の質問のすべては公転する。「どうしてこんなに少ない女性しかいないの?」ではなく、「私達はハッカーの世界の境界を何処で描いているのか? 私達は新しい視点とアイディアを導入すべくハッカーの世界を広げているのか? 広げることがこの分野に含まれる女性の比率を上げるのだろうか?」に。

現在、プロジェクトはより多くの"hack value"を持つように考慮されている、そのプロジェクトが低レベル(例えば、アプリケーションと比べた場合のカーネルハック)なものや、事実上一般的な(特化したアプリケーションではなく便利なツール)もので成し遂げるのに集中と献身による最大の尽力が必要なものであれば。

開発プロジェクトを"hard"と"soft"に分ける見方もあって、"hard"プロジェクトのところには低レベルなものでより大きな名誉があるプロジェクトがある。Hardプロジェクトはカーネルハックや、デバイスドライバーを書いたり、あたらしいプログラミング言語を創造したりといったことを含む。Softプロジェクトはアプリケーションやユーザーインターフェースやマルチメディアやドキュメンテーションといったものが含まれる。この定義を引き伸ばすと、私たちは、支持やトレーニングやマーケッティングやビジネスに関連した活動も"soft"なプロジェクトであると言える。

もし女性が新しい視点やアイディアを持ち込むことを望むならば、私達がこれまでハッキングプロジェクトを判断していた価値観や、それらを説明や分類していた方法を根本的に変えることが必要かも知れない。実例を挙げれば、私達が位置付けている"soft"プロジェクトの価値は再評価されるかもしれないし、"hard"と"soft"がオーバーラップし互いに関係しあう新しい方法が見つかるかもしれない。

そのような伝統的な女性の概念を、ユーザーインターフェースや心理学、筆記や口語のコミュニケーション、グループの相互作用(電子的なものと、顔を突き合わせての両方)やその他として、ハッカーの世界の私達の定義に取り込む事は、女性を現在のハッカーの型にはまる事を要求する事に代わる妥当な選択肢である。さらに言えば、結果としてコミュニティとプロセスはただでさえ強力な私達のモデルを更に強力にするかもしれない。これは以下に述べる事が出来る...

選択肢2: ハッカーの世界をもっと女性に受け入れられるものにせよ

私達は、ハッカーの世界を女性に合わせてまったく変えてしまいたいだろうか? それとも、女性のメンタリティーをハッカーの世界にあわせて変えてしまいたいだろうか? これらはどちらもそうとう大きな社会的な変動であるし、どちらも長い期間では成功すると言う方法が無い。

議論のために、もう一つの「どちらも変えない」という選択肢も見てみよう。これは、女性を(そのままで、彼女らを変えようとする事なしに)現在の形のハッカーの世界にフィットさせる努力をする事である。

選択肢 3: 女性(as they are)をハッカーの世界(の現在の姿)にフィットせよ

過去と現在において、女性たちはハッカーの世界に社会的また技術的に適合する自らの能力を証明してきた。A Portrait of J. Random Hackerで描写されるような男性のハッカーは特にあからさまに男女差別やその他の偏見の傾向(少なくとも一般の大衆かIT分野の一般の人々と比較して)が少ない。 -- ひょっとすると、その理由は「もし、その人間の想像力がたやすく十分な人権を将来の人工知能プログラムやロボットやイルカや地球外生命体に認めるならば、 単なる色や性差なんてもはや重要ではない。」からかもしれない。男性ハッカーは新しいアイディアと観点を受け入れる事に気が進まないわけではない、急速な技術の変化と彼らの生来の知性と概念を統合する能力はそれを他の多くの人々よりも彼らにとって容易にする。

女性ハッカー("hard"プロジェクトに挑戦する必要のない、幾つかのハッカーの定義によれば)は確かに存在する。私は彼らの何人かを知っている。たとえ、そのgeekやハッカーのコミュニティが彼女らに注目したり彼女らを認めたりするよう見えなくとも。私は、見過ごされてきたと言う点で未熟なピケの感覚の範囲外だと言っているのではない。しかし、Slashdotやその他のfora sayingにおける、おびただしい数のアーティクルへの反応は、実際にはいつもそれがあった時には「どこに女性のgeekがいるのか?」で、おびただしい女性のgeekとハッカーは「ここに私達がいる!」と声高に言い、無視されるか次に質問された時には忘れられている。

事によると、必要とされているのは女性ハッカーとその他のgeek chicksの認知、他のproto-geekettesに私達がここにいると知ってもらうPR活動、実際の活発な募集キャンペーンといったものかも知れない。

この募集キャンペーンは、最新の能力 -- ひょっとしたら親や教師から概要を前述したような戦略を教え込まれた、ひょっとしたら生物学や遺伝学に負うている -- しかし、まだ同趣味の彼女ら自身を伸ばすよう励ましてくれる人々のコミュニティを見付けられない女性をターゲットとする必要がある。それは、彼女らに技術的な、またそのグループでの適切の社会的なスキルを教え、ハッキングで得られるものを見せる必要があるだろう。

このキャンペーンは 既にコミュニティの一員である男性と女性の両方をサポートする必要があるだろう。(男たちからの)結集された"We want your input"のメッセージと、それがやりがいのある事で新参者が励まされ尊重されるだろう事の(女性からの)再保証は、求められた効果を達成する事が出来る。

女性ハッカーのコミュニティを形成する

去年ごろ、私は丁度これをする試みを目撃した。そして、少なくとも最後の3つには私も関係していた。これらのグループの中でもっとも活発で見分けがつくのはLinuxchixで、これはDeb Richardsonに女性のLinuxユーザーのフォーラムとして作られたグループだ。

Linuxchixは数百か千の男女のメンバーと、幾つかの技術的な質問や回答がなされる"techtalk"からのメーリングリストから、コンピューティングやオープンソースやIT workplaceやLinuxコミュニティで女性が面している問題点が提起され議論される"issues"までのを誇っている。

Linuxchixは大規模なメディアcoverageを、SlashdotからZDNetに至る主要なプレスから受けとっだ。そして、女性達は、Linuxは実際には男性だけの領域ではないと悟りだした。

その他の、性差の意識と女性ハッカー達を勇気づけた、あまり形式的でない動きは、Perlのコミュニティにおいてであった。Perl屋グループの"MarsNeedsWomen"が主に怠惰である一方、Perlコミュニティは home Perlでの女性達のトピックについて正規の議論をhome toだった。何故、彼女らはこんなにも少ないのか?、これについて何が出来るだろうか?

Perlコミュニティに内在する問題は、たまたま女性であるPerlプログラマー達がほとんどいない事ではなかった。(何故なら、私達が語り得る限りでは、多くのプログラマー達 -- 特に、Web開発者やシステム管理者の仕事の一部としてPerlを使うプログラマー達がいたからだ) しかし、それらの女性(注記すべき僅かな例外とともに)はPerlコミュニティで活発ではなかった。例をあげれば、1999年の8月にあったO'ReillyのPerlカンファレンスはほぼ1%の女性しか出席していなかったそうである。

perl-trainers mailing listでの最近の議論では、Perlのコミュニティでの女性の不足を説明する幾つかの理論が提案されている。

一つ目の理論は、女性のPerlプログラマー達はPerlをそれ自体ではなく、彼女らの仕事(例えば、web開発や、データ管理や、システム管理)の一部分として使っているという事だ。これらの女性はPerlプログラマーとしての「アイデンティティー」を持っていなくて、もっと彼女らのニーズ(例えば、Web開発カンファレンス)に適した同じようなリソースを見付ける事が出来るとき、Perlカンファレンスに参加したりPerlジャーナルを購読したりする見込みはないだろう。

二つ目の理論は、多くのPerlの議論フォーラム(例えば、comp.lang.perl.miscやp5pメーリングリスト)のconfrontationalなスタイルは、女性にはoffputtingなのかもしれないとうものだ。私はこの理論は、 実際にconfrontationの段階とp5pでのflamagesはそのリスト上に無いことを私の主として個人的な理由だと理解するまで、個人的には話半分で聞いていた。私は、自分自身を特にデリケートで敏感な人間だとは考えていないが、私にとってディープなPerlインタプリタの技術的な言語についての議論は何の価値も無い。これは、他の多くの女性のPerlプログラマーにとっても全く正しそうだ。そしてもう一つの兆候として、女性たちは、技術を実際の生活のシチュエーションに適用する事を、その技術の詳細な実装に取り付くことよりもずっと興味を持つという。

これらの洞察は、Perlコミュニティに、女性をそのランクでfindしようと試みるのではなく、外側に目を向けて、すでにそのコミュニティのメンバーになっていない人々、すなわちWebデザイナー(例えば、webgrrlsのメンバーのような)や、LinuxchixのPerlを使うことやLinuxでプログラムを学ぶことに興味のあるメンバーやSAGE (The System Administrators Guild, affiliated with USENIX)のようなindustry groupのメンバー等を見るべきだという事を示唆している。

目に見える女性のオープンソースのユーザーとハッカーのネットワークを形成することで、オープンソースコミュニティは多くの女性を引き付ける事をかなり期待でき、彼女は技術とは違ったスキルの視界を持ち込むだろうし、彼女らが孤独のままでなければ彼女は個人的な成長とオープンソースソフトウェアとコミュニティを改善するより大きな機会を見付けるだろう。

ハッカーの世界における女性の代替的な役割

ハッカー/geek コミュニティの支持や奨ましがあったしても、女性がAlpha Geeks(少なくとも、がっちりしたパラダイムの変化を除かずに、我々の用語の定義に関しては。)で終ることは可能であり、ありそうな事である。最も望みを抱いている理想家でさえも、ハッカーのライフスタイルと、一般的な目的の広く使われ"hack value"の高いLinuxやEmacsやPerl(これらは全て初期には男性によって独りで開発された)のようなプロダクトの作成に身を捧げる女性を予見する事は難しい。一部の人々はこれよりも多くのセンスを持っていると提案するだろう。

そのケースでは、そこに女性ハッカーにexcellenceとrecognitionを成し遂げるどんなチャンスがあるだろうか?

先に言及されていた事は、女性は典型的にUI(ユーザーインターフェース)や心理学や言語やコミュニケーションやグループの相互作用を含む能力において優れているという事であった。技術科目での密な基礎教育とハッカーの文化の結合と共同して、女性のgeekは十分に考慮されたことの無い分野、すなわちインテグレーターやリーダーやファシリテイターの分野で、彼女らの強みを使う事が出来るかも知れない。ハッキングへの防壁になるかもしれない社会的なスキルが、最期には プロジェクトの方向付けとサポートに必要なものであると判明するかもしれない。特に、オープンソース/フリーソフトウェアのコミュニティで普及した「バザール」[2]スタイルの開発は、たとえ彼らが世界を揺るがすようなハックを活発にプロデュースしているのでなくても、技術教養のある女性からのインプットから大いに恩恵を受けることが出来る。

すでに、これから起こることが始まる兆候がある。例えば、Perlプログラマーコミュニティで女性が欠乏しているという最近の苦情にもかかわらず、私の購読しているほとんどのPerlに関するメーリングリストはadvocateか"den mothers"かその両方である女性[3]によって管理されている。オープンソースに関わるライターや編集者や校正者のネットワークであるOpen Source Writers GroupはLinuxchixを運営しているのと同じ女性によって運営されている。そして、最低でも二つのメジャーなWebベースのLinuxニュースサイトでは社説のスタッフで、際だって女性が重要な役目を果たしている。

技術的な心得のある女性(あるいは、実際には誰でもpre必須のスキルを持った人)に求められる役割はこれらを含む:

なされる必要がある仕事があって、それがオープンソース/フリーソフトウェアのコミュニティで十分な程度ででなされようとしていない。女性がこの分野で書けているのが原因であるということは、まったくありそうなことだ。

これら三つの仕事が伝統的に「女性的」と考えられている能力に頼るから、年少時からの分析的なハッカー的なメンタリティーを成し遂げる手伝う女の子たちの必要性を除去するということを、私はどんな方法であってもほのめかそうとは思わない。 これらの役割は、技術的な問題の理解だけでなく、プロジェクトに関係している他のハッカーの必要性を理解してコミュニケーションする事が出来ることと、ハッカーの知識と態度とを必要とする

私が言っている事について人々はしつこいトラブルを抱えるように見えるので、これを繰り返えさせて欲しい、ハッカーでない役割は無い付加的なスキルを持ったハッカーのための役割があるのだ。サブハッカーよりも、むしろスーパーハッカー(スーパーセットの数学的感覚で)はこのように言う。

女性は伝統にのっとって非技術的な役割をすべきと提案することさえ断片に引き裂いたことを、今私は悟った。これは良いことだ。もしあなたが私に同意しないのであれば、あなたは、私の言うことをする必要は無い。私は 全ての事についてあらゆる答え持っていると主要するつもりはないし、他の女性ハッカーに言ったことについても同様だ。

あなたが完全に私の言ったことを書き終る前に、私は何か誰かが私に言ったことをあなたに考えるよう頼む。: 「ある人間の攻撃的な偏見は、他の人の有用なthumbの役割である」 これは、女性はその育てられ方ゆえに、前述した領域で平均以上のスキルを持つ傾向があるから、thumb(あるいは"heuristic")の有用な役割である。

女性に対して私は言う: これらの技術を使いなさい。これらを「ハッカーらしくない」として無価値だとみなさないようにしなさい。自分達はプロジェクトを成長させるのに必要とされていると考えるようにしなさい。そして、とりわけ、オープンソース/フリーソフトウェアのコミュニティでの自分達の価値を軽視しないようにしなさい。

オープンソースにおける男性に私は言う: あなたのプロジェクトで、あなたの仕事の概観を得なさい。あなたのプロジェクトは良く管理されていて、適切なフォーマットで良くドキュメントされていますか? ユーザーインターフェースに注意を払ったことがありますか? あなたのソフトウェアは、ハッカーのコミュニティの外で受容性を向上する必要のある洗練度を持っているだろうか? あなたのユーザー達は世話をされ、自分達を必要でオープンソース開発プロセスで適切に評価されていると感じていますか? あなたのWebサイトは最新の状態に保たれていて、必要とする情報がすべて含まれていて、矛盾無く提供されていて、情報が見つけやすい論理的な構成になっているだろうか? もし、これらの質問のいずれかに対する答えが"no"であるならば、あなたのソフトウェアは、潜在的な目標とするポイントに達していない。もし、あなたが、オープンソースコミュニティにより多くの女性のgeekがいたら良いのに、と言ったことがあるなら、今が、彼女らを、マスコットやhangers-onとしてではなく、プロジェクトの欠くことのできない一員として、あなたのチームに迎え入れるチャンスかもしれない。


注釈

1. 「ハッカー」と言う言葉で私が意味するのは、凄く敏腕なプログラマーの事であって、コンピューターシステムのセキュリティーを不正に破る類の人々の事ではない。完全な定義は、Jargon Fileを参照して欲しい。

2. Eric S. Raymondの論文であるThe Cathedral and the Bazaarを参照して欲しい。 [訳注: 山形浩生による日本語訳「伽藍とバザール」が存在する]

3. MarsNeedsWomen.pm, Fun With Perl, Perl-AI, Melbourne.pm; the Perl Mongers group leaders mailing list is run by a male.

謝辞

大げさな感謝は、上記の記事について読み、批評し、コメントをつけてくれた以下の人達に与える必要がある。

Further reading


Kirrily "Skud" Robert is a Perl coder and trainer and CEO of Netizen, an Australian open source company. Her hobbies include meetings, meetings, and wishing she had more time to code.